2024年1月6日(土) 1回京都1日

 4年ぶりに淀で行われた京都金杯。開幕週らしく内有利の馬場だった。前半33秒7は中京開催も含めた過去10年で最速。1000m通過は56秒7。逆に上がりが37秒1とかかったようにペースはかなり速かったが、ドルチェモアが大逃げの形。結果、同馬はしんがり負けに終わった。勝ったコレペティトールは枠なりにラチ沿いを進む。中団で脚をためながら、直線で逃げ馬を交わす時だけ外に出し、再び先行するセッションの内へ。岩田康誠騎手の真骨頂とも言うべきイン突きで見事に差し切った。枠順、馬場、展開をうまく味方につけて重賞初勝利。

 出足はすぐ外のビューティフルデイの方が速かったが、主張して前へに出たセッション。自身は離れた2番手でハナを切るような形だった。1ハロン標付近で先頭に立ち、トゥードジボンの追い上げは抑えたが、内から勝ち馬に交わされる惜しい内容。重賞で力は示した。トゥードジボンはセッションから少し離れた3番手。セッションがいい目標になったが、3頭の攻防で僅かに劣った。逃げて連勝してきたが、控える形で重賞③着だから本当に力をつけている。

 ④着と⑤着は今日の馬場で外枠が厳しかった。特にアヴェラーレは牝馬で56㎏を背負い、内に入れられる場面がなく、厳しい形なりながら直線外からよく追い上げた。フリームファクシも初めてのマイル戦と外枠を考えると適性を示したと言えるのでは。ゴール前でアヴェラーレに寄られたが、脚色はこちらの方が明らかに悪かった。2番人気のアルナシームは1600mでも出していけないし、押さえている間に位置取りが悪くなった。「内に入れたかったけど、横並びの形になってしまいましたからね。緩い馬場も合いませんでした」と鮫島克駿騎手。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。