2024年11月10日(日) 6回京都4日

 秋華賞組の参戦は0。前半35秒2、47秒4─後半46秒4、34秒4と阪神開催を除く過去10年では最も速いペース。京都開催で1000m通過1分を切ったのはスノーフェアリーが勝った2011年以来となる。結局、ハナを切ったコンクシェルと2番手でレースを進めたハーパーはブービー負けと殿負けだった。スローの瞬発力勝負となった府中牝馬Sとは違った競馬。勝ったスタニングローズは道中4番手。4角から促していって直線入口では先頭へ。そのまま抜け出すと詰め寄られることもなく、2馬身差のリードでゴール。秋華賞以来約2年ぶりの勝利をGⅠ2勝目で飾った。「ゲートを出てからどういうレースをしようかなと思っていたが、逃げ馬の後ろの好位で手応え良く運べた。最後もいい脚でゴール」とC.デムーロ騎手。切れ味勝負よりもこういったタフなレースの方が合っている。

 ②着ラヴェルは折り合いがポイントだったので、こちらも淀みのない流れは好都合。コスタボニータの後ろで折り合いはついていたし、しっかりと脚がたまっていた分、最後も脚を使えた。ホールネスもこういった流れは得意。道中は中団のイン。4角でスムーズに外に出せたし、上位2頭と同様、自分の力は出し切れた。初めてのGⅠ挑戦。「これがいい経験になったと思います」と坂井瑠星騎手。シンリョクカは促して3番手のインを確保。4角では前にコンクシェル、外にハーパーがいて動けなかったが、直線に向いて内を突く。最後はホールネストと馬体を併せての追い比べで僅かに後れたが、渋太く脚を伸ばしている。「機動力を生かす競馬が合っているので、今後につながれば」と木幡初也騎手。他の先行馬が大きく止まるなか頑張っているのでは。

 1番人気のレガレイラはゲートは五分に出ているが、直後に挟まれる格好で中団から。普段よりは流れに乗れていたが、「クリスチャンの位置なら良かったけど、好きなポジションを取れなかったです」と語っているように想定ではもう少し前で流れに乗りたかった様子。更に1コーナーからずっとラヴェルに蓋をされて動くに動けなかった。4角はホールネスの内を狙ったが、ハーパーが外に来たので切り返してその内へ、しかし、ハーパーがササッて再び内へ。同時に岩田望来騎手のコンクシェルが外にヨレて(過怠金30,000円。)、進路がなくなってしまったところに突っ込んだということでルメール騎手は過怠金50,000円の制裁を受けた。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。