2024年12月8日(日) 7回京都4日
阪神競馬場が改修工事のために京都競馬場での施行。開催も第7回に突入して、芝は全体に荒れた状態。レースラップは前半34秒2─後半34秒9。同開催の同距離に古馬オープンのリゲルSがあるが、過去5年中4回はGⅠである阪神ジュベナイルFの方が時計が速く、残り1回も同タイム。今年は舞台を京都に移したが、前日のリゲルSは1分32秒9。数字的には例年より少し劣る。
レースはミストレスが先制。外にリリーフィールド、内でモズナナスターが続き、4番手にショウナンザナドゥ。その後ろにデットーリ騎手が乗る米国馬メイデイレディ。結果的に前で運んだ馬ではショウナンザナドゥの④着が最高。池添騎手が「思ったより流れた分、そのポジションだと厳しくなりました」とコメントしたように前には厳しかった。展開を考えると掲示板確保は評価していいのでは。1番人気のブラウンラチェットは⑯着。初めての関西遠征でマイナス12㎏と馬体はギリギリだったし、道中は慣れない馬込みでのゴチャつく競馬。今日は力を出し切れなかった。
勝ったアルマヴェローチェは、スタ決めてブラウンラチェットの1つ前のポジションを取れた。4角ではメイデイレディの外にスムーズに出せたし、レース最速上がりで力強く抜け出した。「ある程度の位置につけたいと思っていましたし、理想的な競馬ができました」との岩田望来騎手のコメント通りのレース。岩田望来騎手はこれが嬉しい嬉しいJRA・GⅠ初制覇。ビップデイジーの道中は人気のブラウンラチェットを前に見る形。坂の下りではその内へ。コーナーワークと手応えの良さで先んじ、直線に向いてから外へ。途中まで勝ち馬の内で一緒に伸びてきたが、最後は突き放されてしまった。勝ち馬の決め手が一枚上だったが、センスのいい走りが光る。テリオスララはパドックで二人曳き、マイナス10㎏。レースではうまくスタートを決めて好位後ろのイン。ここまで逃げて2勝だが、「1600mは少し忙しかった。スタートは決まったが、二の脚がそこまでつかなくて」とM.デムーロ騎手。コースロスなく乗れたし、直線も前が綺麗に開いた。ラストも渋太く脚を使って③着争いを制した。上位3頭は前走から距離短縮。その点からもスタミナが問われる競馬だったことが窺える。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。