2025年8月31日(日) 4回中京4日

 昨年まで小倉2歳Sとして行われていたレース。距離もコースも替わり、新しく生まれ変わった。栄えある初代チャンピオンに輝いたのは6番人気のキャンディード。今週は土曜発表のクッション値が11.0と高い数字。日曜は10.8だったが、8R3歳以上1勝クラスの1600mで1分31秒3のコースレコード決着。速い時計が出る下地は整っていた。そして迎えたメインの中京2歳S。結果は1分19秒4のJRA2歳レコード。ペースは前半33秒3─後半34秒9の前傾ラップ。キャンディードはスタートで内の馬と接触し、道中は中団の後ろから。直線で断然の1番人気スターアニスに外に出すとジワジワと迫り、先に抜け出したスターアニスをゴール寸前で捉えた。「もっと楽に交わせそうでしたが、スッと交わせなかったのは気性的なものでしょうね。1200mよりは1400mが合うと思っていましたが、結果を出せて良かったです」と北村友一騎手。

 スターアニスは出遅れたが、その後のダッシュは悪くなかった。道中は馬込みを避けて中団の外めを追走。うまく脚がたまっていたように見えたし、直線もしっかりと伸びて後続には7馬身差をつけたが、ラストは右ムチで左に左に流れてゴール間際で内ラチに接触。勝ち馬との着差を考えると惜しい。マイケルバローズは勝ち馬のちょうど内を運んだ。外に出した上位2頭と違い、こちらは直線で内を突く形。前を行くタマモイカロスが外に斜行(タマモイカロス号の騎手田口貫太は、最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。被害馬:5番・9番)したことにより、ラチ沿いにポッカリとスペースができた点は僥倖。ただ、外の上位2頭とは勢いが違い過ぎた。タマモイカロスは枠なりに内を進んで好位のイン。ロスなく運べたとはいえ、直線は追い出されてフラフラしていたし、レコードの差し決着を思えば頑張っているのでは。パープルガーネットは出遅れて後方から。4角で大外を回り、直線で③着争いに迫ったが、掲示板に載るのが精一杯。「140mは少し忙しく感じましたから、マイルくらいで抱えるところを作れれば、より脚を使えそうでした」と吉村誠之助騎手。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。