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天皇賞レース前解析

 

 過去4年、さすがにG1だけあって最初の1ハロンを除いて13秒台のラップはひとつもありません。2014年以降は、1周目の3角の坂の下りでペースが落ちている。これは「ゆっくり下る」の格言通り。そして、スタンド前でペースが上がり、最もレースが落ち着くのは1コーナーから2週目向正面にかけて。前半が速かった2013年以外は、大体3コーナー手前の坂の上りからジワジワとペースが上がっていき、坂上からのロングスパート戦になりやすい。重要なポイントは4つ。

【底力が必要】……13秒台のラップがひとつもない。

【折り合いは重要】……1周目の下りをゆっくり、大歓声のスタンド前を通る。

【瞬時にギアチェンジができなくもいい】……2週目の坂の上りからジワジワとペースが上がる。

【持続的な差し脚を使える】……坂上からのロングスパート戦。

 以上を踏まえた上での注目馬は、キタサンブラック。総合的に考えると一番はこれ。折り合いさえつけばサトノダイヤモンドも有力。最大の穴馬はディーマジェスティ。正直、近走のレースぶりは物足りませんが、持続力勝負への適性という点では、このメンバーでもトップクラス。クラシックレース1、3、4着。底力も申し分ありません。蛯名騎手の立ち回りが重要です。