ホッカイドウ競馬で奮闘中の新人TM板垣祐介が、函館2歳Sに出走するヤマノファイトについて、同馬を管理する村上正和調教師に話を聞いてくれました。
写真は栄冠賞でのパドック |
●栄冠賞を振り返って
「外差しの流れの中、内を突かざるを得ない格好になっての3着ですから、強い内容だったと思います。タメを作って競馬したいタイプですから、それを許さないようなペースの中でよく頑張りました。」
●この馬の強みについて
「栄冠賞もそうでしたが、デビュー戦からレースに行って変にテンションが高くなったりすることもなく、レース中も馬群の中でまったくヒルむ様なところがないですし、精神的に大人びているというか、どっしりしているところが最大の強みでしょう。2歳にして馬群を割っていけるような馬はそうそういませんからね。
普段ものんびりしていてパドックでもキビキビ歩くことはありませんが、あの感じでしっかり走れるのだから大したものです。あとは、中央馬と比べてレースを多くこなしている(使われている)点も今回に限ってはプラスになるでしょうね。」
●芝への適性について
「パワー満点の馬体や走りからも、問題なく芝をこなせるとまでは言えません。ただ、お腹まわりなどダート馬としてもかなり迫力のある感じながら、レースであれだけ動けるのですから、高いポテンシャルを秘めているのは確かです。とはいえ、以前と違って事前に芝を試す機会はありませんから、芝適性に関してはこれはもうやってみないとわかりません。
ウィナーズチャレンジを1分12秒台で走れていますから、スピードが不足しているということはありませんし、相手に合わせて一定レベルの時計で走れる感じもありますから、ある程度のスピードには対応できます。芝が重くなってどうかというと、やはり根本的に芝とダートは違いますから、明らかにいいとはいえませんが、かなり力のいる馬場になるのはこの馬にとっては好材料かもしれません。」
●中央馬との能力関係について
「今回の中央のメンバーは抜けて強いという馬はいないのではないかと見ています。それぞれの勝ち時計もそれほど差がありませんからね。勿論、まだ1戦ないし2戦しかしていない馬たちですから、評価はこれから決まっていくのでしょうが、現時点での力の差は感じていません。」
●期待のほど
「道営馬の代表という形での参戦になりました。追い切りもしっかり負荷をかけて、不足のない状態に仕上がりましたから、あとはレースでいつも通りしっかり走ってくれればと思います。結果次第では札幌のクローバー賞なども視野に入れています。自信と期待を持って望みます。」
取材:板垣祐介
仕事の合間を縫って取材してくれた板垣TM、取材に快く応じてくださった村上正和調教師、ありがとうございました。個人的には内過ぎず外過ぎずの良い枠を引いたと思います。腕達者な阿部龍騎手にも期待したいですね。
ヤマノファイトについては以下の動画もご覧ください。ホッカイドウ競馬もりあげ隊による追い切り&インタビュー動画です。これを機にホッカイドウ競馬、そしてホッカイドウ競馬もりあげ隊に興味を持ってくださる方が増えてくれると嬉しいです!!