2020年1月12日(日) 1回京都4日

 レースは内枠のヴァルナがハナへ。中盤の4ハロン目が12秒6と最も遅く、中緩みの瞬発力勝負。今開催の京都は外を回すと厳しい感じだが、ペース的にも前、内を通った馬が有利な競馬だった。勝ったのは牝馬のサンクテュエール(藤沢和雄・美浦)。出足は今ひとつだったが、押していって逃げ馬の真後ろにつけられた。馬群の中で折り合いはついていたし、最後は先に抜け出したプリンスリターンの内から叩き合いの末に前に出る。「この厩舎の管理馬は段々と良くなっていくし、この馬もGⅠにいけるんじゃないでしょうか」とは騎乗したルメール騎手。レース巧者ぶりが目立った。

 ②着には5番人気のプリンスリターンが入った。前走の朝日杯FSから10㎏増えていたが、太くはなく、いい感じの体つき。内のヴァルナを行かせて2番手で我慢。残り1ハロン手前で先頭に躍り出て、この馬の持ち味である勝負根性を十分に発揮したが、僅かに相手が上だった。勝っていれば原田和真騎手は重賞初勝利だっただけに残念。

 前から4馬身離された③着にコルテジア。今日はこれまでと違って中団で控える競馬。直線はジリジリと脚を伸ばしたが、③着までが精一杯。ただ、こういう競馬ができたのは収穫だろう。

 タガノビューティーは人気のルーツドールを見ながらレースを進めて、それなりに伸びてはいるが、今日の競馬で後方から大外を回ってでは厳しい。ダートの方が切れるイメージはある。ルーツドールは単勝1.6倍の圧倒的人気に支持されたが、直線は伸びを欠いた。こちらも勝負どころで外を回る形で厳しかったとはいえ、ちょっと負け過ぎの感じも。もっと軽い馬場がいいのか、本質的にマイルは短いのか。イメージとしては中距離でのスピードの持続力勝負が最も向きそう。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。