2020年7月12日(日) 4回阪神4日

 レースは前半34秒3とマズマズ速い流れ。中盤11秒9から再びテンポアップして、後半も35秒6と優秀な数字でまとめる。1分21秒8はレコードと0秒3差で、レベルは上々。地力が問われる一戦となった。勝ったのは別定59㎏を背負う実績最上位サンライズノヴァ。レースは後方から。残り3ハロン手前で仕掛け、馬群の外からポジションを上げると、直線は力強い伸びで突き抜けた。上がりはレース最速の34秒4。帝王賞を次点で出走できず、こちらに回ってきたが、G3では力が違ったか。

 エアスピネルは2019年函館記念以来1年ぶりのレース、しかも今回が初めてのダート。厳しい条件だったが、2016年の三冠レースで④④③着、2017年マイルCS②着。この馬も一二を争う実績上位だった。仕上がりは良好。ダート適性を示し、地力の高さを再確認。今後の選択肢が広がる一戦となった。牝馬で56㎏を背負ったヤマニンアンプリメも実績上位の存在。大外枠でも行きっぷりが良く、楽に好位の外めを確保できた。4角での手応えも楽で、直線半ばで一旦は先頭に立つ。敗れはしたが、見せ場十分。

 デュープロセスはスタートがひと息だったこともあり、直線に賭ける競馬。大外から勝ち馬に次ぐ上がりで伸びてきたが、ちょっと前との差が大き過ぎた。それでも、今後が楽しみになる内容であったことには変わりない。1番人気のレッドルゼルは一瞬伸びかけたが、最後は力負けといった印象。重賞初挑戦だった今回の経験を今後の糧としたい。サクセスエナジーはスタートしてからの行きっぷりが悪かった。揉まれない外枠はプラスに出ると考えていたが、序盤に脚を使わされたこともあって伸びを切れず。

text by 小林  

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