2021年6月27日(日) 3回阪神4日

 

 当日は途中で小雨もありましたが、馬場への影響はほぼなし。外回りのレースだと内を空ける馬が多かったように内めの馬場はあまり良くなかったのかもしれませんが、内回りでは距離ロスをしてまで外を回るアドバンテージはなかったようです。最初の入りは35秒1とゆったり。前有利のスローとなり、上がりは11秒5─11秒5─11秒5─11秒7。ラスト1ハロンのラップがほとんど落ちていないように前が止まりませんでした。

 クロノジェネシスはゴールドシップ以来2頭目となる宝塚記念連覇。ルメール騎手は怪我で乗り替わった北村友一騎手の代役を見事に果たしました。パドックでは二人曳きで有馬記念時より少しテンションが高いかなと感じましたが、馬体は充実して好気配。レースは最初の1コーナーまでに内めの好位置を取れた時点で勝負ありだったでしょうか。勝負どころの手応えは抜群。囲まれていましたが、ルメール騎手に慌てる素振りはまったくありませんでしたね。残り1ハロン過ぎに前2頭を並ぶ間もなく抜き去って完勝でした。

 ②着は7番人気のユニコーンライオン。前述通り最初の入りがゆったりしており、その後も12秒4─12秒5─12秒4。これは行った行ったとなった2019年(走破時計2分10秒8)より遅く、やはり楽なペースだったと言えるでしょう。スタートで外のレイパパレと接触。相手は折り合いに不安があり、初めて2200mだったこともあって無理をせず、こちらが楽にペースを握れた感じ。3角からペースアップした強気な運びも好手で、最後はレイパパレとの激しい追い比べを制しました。

 レイパパレの連勝は6でストップ。ユニコーンライオンとの②着争いで劣ってしまったことから2200mは少し長いのかもしれません。カレンブーケドールは外からモズベッロが早めに動いてきた分、早めに動かされたことと、この速い上がり勝負で外を回らされる形になったのが痛かったです。負けた馬の中では一番強い競馬をしているかも。

text by 小林  

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