2021年12月19日(日) 6回阪神6日

 最内枠のカジュフェイスがレースを引っ張って、前半46秒2、34秒3─後半47秒3、35秒2。前傾ラップですが、例年と比べると平均ペースぐらい。勝ったドウデュースは中団外の位置取り。勝負どころの手応えは楽。馬場は外伸び馬場。このレースも直線は内を空けて各馬外へ。鞍上の武豊騎手は途中でチラチラと外を振り返り、他馬が外に出てきても問題ないように注意していましたし、実際に外に張り出してきた時もうまく対処していました。追い出しを一呼吸待つ余裕を見せて、内容的には完勝と言っていいかも。武豊騎手は22回目の挑戦にして、このレースを初制覇。これで現在JRAで実施されている GI・24R完全制覇へ残すのは「ホープフルS」だけとなりました。

 セリフォスはスタートで挟まれる形になり、そこから出していくことに。その分、行きたがっていましたが、何とかなだめて好位の後ろ。直線は馬場のいい外に出し、追い出すと渋太く脚を伸ばして一旦は先頭。最後は勝ち馬に切れ負けしましたが、序盤で行きたがったことを考えると惜しい②着。ダノンスコーピオンは好スタートを切りましたが、行きたがるのを抑えている間に中団に。ただ、道中は勝ち馬の内、セリフォスの後ろと結果的には悪くない位置取り。ラストの脚は上位2頭と比べても遜色ありませんでした。

 アルナシームはスタートでアオッて後手。枠なりで後方から、コーナーではラチ沿いを通り、直線は他馬が嫌った内を突く形。上位とは少し差がありましたが、スタートのロスと直線で馬場の悪い内を通ったことを考えると悲観する内容ではありませんでした。人気の一角ジオグリフは行く気もなく後方から。上りの数字は勝ち馬と一緒のレース最速タイ。ただ、今回は直線でドーブネに寄られる不利がありましたし、外を回るロスも大きかったです。現状では自分でレースを作れない弱みが出た格好。

text by 小林  

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