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第57回 京都大賞典 回顧

 

 

2022年10月10日(月) 4回阪神3日

 2年続けて阪神コースで開催。昨年は今年と同じ稍重馬場で、49秒7─46秒7─48秒1の締まった流れ。今年は48秒4─50秒1─45秒8と上がりの競馬で、まったく違う競馬になりました。前半はタテ長でしたが、向正面で馬群は一気に凝縮。勝ったヴェラアズールは後方からレースを進めて、勝負どころでもがっつり脚をためて直線へ。外に出すとグイグイ脚を伸ばして突き抜けました。瞬発力勝負での2馬身半差は完勝でしょう。重賞初挑戦初勝利を挙げ、管理する渡辺薫彦調教師に重賞3勝目をプレゼントしました。

 1番人気のボッケリーニは中団で枠なりの競馬。道中は無理をするところがなく、理想的な競馬ができました。直線もうまく外に出せましたし、一旦は先頭に立ちましたが、勝ち馬の決め手に屈した格好。相手が悪かったです。ウインマイティーは外枠でしたが、スタネド前でボッケリーニの後ろに収まり、4角でその外へ。ただ、上位2頭とは勢いが違いました。この馬にはちょっと上がりが速過ぎたかも。それでも紅一点で頑張りましたし、叩き良化の傾向にあるだけに次はもっとやれそうです。4番人気のアリストテレスもこういった競馬は不向きでしょう。ヒンドゥタイムズは外から早めの追い上げを見せて見せ場。適距離2000mで更に楽しみです。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。