2022年11月6日(日) 5回阪神2日

 37秒3─36秒9─37秒4の平均ペース。向正面に入って12秒3、12秒1と、昨年と同じようにペースアップ。ウィリアムバローズが逃げて、メイショウフンジンが2番手。その外にメイショウドヒョウ、ブリッツファングがいて、内にはアイオライト。それぞれの着順は⑭⑧⑯⑫⑮着。先行勢には厳しい流れになりました。ただ、先行集団に取り付いたハギノアレグリアスは②着。差し決着で勝ち馬とアタマ差の内容は負けて強しと言えるでしょう。また、勝負どろこでは内で動くに動けないシーンがありました。福永騎手も「3角からの進路の取り方の判断を間違えました。そのまま外で良かったですね。直線、間を割ろうとした時に馬が躊躇して、結果的に少し仕掛けが遅れました」とレース後に語っています。

 それとは逆に馬群の外から上がっていったのがサンライズホープでした。先行タイプですが、「出てすぐにトモを滑らせてしまって予定外の後方からの競馬でしたが、最近は行ってだらしなかったので、こういう競馬はしてみたかったので、いいきっかけになりました」と幸騎手。揉まれるのが嫌で先行していただけに、外枠から外々をスムーズに走れたのは良かったのでしょう。流れも向きましたが、差すレースで快勝と新境地を切り拓きました。

 3着は1番人気のオメガパフューム。実績は断然。レースは最後方から運んで手応え十分に直線へ。大外からメンバー最速の上がりで伸びてきました。59㎏を背負って次を見据えたなかでの一戦と考えると、さすがの走り。④着と⑤着は伸びしろ十分の3歳馬。ハピは中団のインを追走。直線はうまく内で馬群を捌いて伸びてきましたが、あと少しでした。とはいえ、強力メンバーを相手に好内容。タイセイドレフォンもひと息入って勝ち馬とは0秒2差ですし、現状の力は出せたと言ってよさそうです。ウィリアムバローズはデキが良さそうに見えたのですが、展開もあったでしょうし、「跨った瞬間からこの馬の本来のデキではないと感じました。返し馬でも走りが良くなかったですね」と横山武史騎手がコメント。また次に期待したいです。

text by 小林  

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