2023年6月3日(土) 3回阪神1日

 前日の金曜日に114.5ミリの雨。馬場状態が心配されましたが、当日は好天に恵まれて馬場は急速に回復。9Rからは良馬場で行われました。レースはフェーングロッテンが押して押してハナに立ち、前半59秒6─後半59秒5のイーブンペース。後方を進んでいたインプレスが向正面で外から進出を開始。その動きに呼応するかのようにボッケリーニも3角で前へ。馬群は一団で直線に向かいます。早めに前に並びかけたボッケリーニは手応え十分。そのまま一気に抜け出すかと思われましたが、内からフェーングロッテンも盛り返して激しく抵抗。最後はボッケリーニがクビ差を凌いでゴール。着差こそ僅かでしたが、内容的には強い競馬をしています。差し返し気味に脚を伸ばしたフェーングロッテンの勝負根性も◎。池江泰寿厩舎はこれでこのレース2年連続7回目の勝利。過去10年で6回勝っているように相性の良さが光ります。

 アドマイヤハダルは好位で脚をためる競馬。最後もよく追い上げていますが、「2、3番手の馬を目標にしていた分、勝ち馬に早めにスッと動かれてしまい、踏み遅れる感じになってしまいました」と岩田望来騎手がコメントしてるように、4角での勢いの差が勝敗の分かれ目となった感じ。その後ろで脚をためていたのがワンダフルタウン。スムーズに外に出して追い上げていますが、前を捉まえるまでには至らず。青葉賞以来、苦戦が続いていますが、今日の内容は悪くなかったです。

 マリアエレーナはハナも奪えそうでしたが、内の馬を行かせて2番手から。直線で一旦は前に出ますが、最後は差し返されての⑤着。大阪杯を考えるともっと走っても良さそうですが、着差は僅かですし、今年4戦目。頑張っていると思います。人気のソーヴァリアントは外枠で前に馬を置けず、折り合いを欠き、直線の坂で一気に馬群にのみ込まれてしまいました。「序盤で一生懸命過ぎた。最後は止まっていたし、今日の感じなら1800mぐらいがいいと思う」とルメール騎手。陣営のコメントで、「前走はフィジカル面に問題はなかったので、精神的なことが大きいのかもしれない」とあったのが少し心配です。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。