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第9回 ターコイズS 回顧

 

 

 12月16日(日曜)に中山競馬場で行われた第9回GⅢターコイズS(芝1600m・3歳以上・牝馬・ハンデ・晴れ・良馬場)は1番人気のフィアスプライドが優勝。管理する美浦・国枝栄調教師は当レース初勝利。騎乗したC.ルメール騎手は3勝目となった。フィアスプライドは北海道日高町ダーレー・ジャパン・ファームの生産馬。馬主はゴドルフィン

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 フィールシンパシーが2番ゲートから先手を主張。サーマルウインドが2番手に続き、以降の隊列もすんなりと決まりました。レースの前後半3ハロンは35秒2-34秒3。上がりが速く、先行した馬と内枠からロスを抑えて運べた馬が3着までを独占しました。

 

 

 

 

【レース分析】 勝ったのはフィアスプライド(1番人気)。週中の時点では出走できるか微妙な情勢。日曜中山メインレースのディセンバーSと両睨みだったが、回避馬が出たこと、そして抽選も突破して出走することが叶った。とはいえ、中間は丹念に乗り込まれていたこともあってシャープなシルエット。この時期にしては毛ヅヤも良く、上々の仕上がりに映った。スタートはゆっくりだったが、自然体でリカバリーし、4番手追走。出遅れて後方を進んだ昨年(③着)とは違い、流れに乗って運べたのが勝因。直線に向くところでサーマルウインドサウンドビバーチェの間にスペースが生まれると鋭く反応。瞬く間に抜け出すと逃げるフィールシンパシーもキッチリと捉えた。隙、無駄のない鞍上の好騎乗が光った。

 

 

 

 

 「初めて乗りましたが、彼女のレースをよく見ていました。いつもスタートは速くありませんが、今日はいいスタートでベストポジションを取れました。手応えが良かったですし、ずっと伸びてゴールまで頑張ってくれました。重賞を勝てて良かったですとレース後にC.ルメール騎手はコメント。爪の不安が解消したこととスタートも安定し、今はコンスタントに力を発揮できるようになりました。直線の長いコースでも実績を残しており、今後も舞台を問わずに活躍することが期待されます。

 

 

フィアスプライドの4代血統表

 

 

フィールシンパシー(8番人気)が②着。好スタートを決めると迷わずにハナを奪いました。53キロのハンデを生かし、上々の粘りを見せました。3勝クラスを勝った直後でしたが、早々とオープンクラスにメド。控える形でも力発揮に支障はなく、こちらも今後の見通しは明るいですね。③着は当レース3連覇を狙って出走したミスニューヨーク(6番人気)。外から差し切った前2年とは違い、好位のインを進み、直線は内ラチ沿いを突いて脚を伸ばしました。引退レースで有終の美を飾ることはできませんでしたが、56.5キロのトップハンデを背負っての健闘は立派です。

 

 

 

 

④着ソーダズリング(4番人気)は好位の直後で、ロスを抑えつつ追走。勝ち馬の後ろから脚を伸ばし、③着馬に迫ったところがゴール。微妙な位置取りの差が出た形ですが、3歳馬の中では最先着を果たしました。2番人気に推されたヒップホップソウルは⑧着。ゲートが開いた直後、少しバランスを崩すような格好になって中団から。流れが落ち着いてしまったこともあって追い上げたものの勝ち負けには加われませんでした。このヒップホップソウルを筆頭にペースに泣いた馬が多く、次走以降の巻き返しに注意したいですね。

 

 

text by 藤原 有貴

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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