外枠から促されたアフリカンゴールドが後続を引き離し、バビットは枠なりで単騎の2番手。レースは59秒7─12秒5─59秒9の平均ペース。直線は大半の馬が馬場のいい外へと進路を取るなか、バビットはラチ沿いを選択。目一杯に粘って③着を確保した。「内から伸びる馬も途中から出だしていたので、思い切って内を突きました。一瞬いけるかなと思ったんですけどね」と団野騎手。荒れ馬場を苦にしない同馬の特性を生かしたファインプレー。

 勝ったのは昨年(阪神開催)の③着馬プラダリア。道中は中団でマテンロウレオを見ながら、しっかりと脚がたまっていた。4角で外に並びかけて、その勢いのまま直線へ。最後は内から脚を伸ばしてきたベラジオオペラとの追い比べを制した。「強かったです。前回がGⅠの壁にはね返される感じでしたが、これならまた挑んでいけるのではないかと思います」と池添騎手。

 ベラジオオペラは勝ち馬との追い比べで僅かに後れを取った。横山和生騎手は「相手はプラダリアと思っていましたし、最後はそれを交わせばというイメージで競馬をしました。抜けかかったのですが、相手も併せるとグンと走るタイプですし、強かったですね」とコメント。後続には2馬身差をつけているし、今回は相手が一枚上だった感。

 ラヴェルは折り合いに苦労していた割には渋太かった。もう少し余裕があれば勝ち馬をブロックできていたかも。今後も折り合いが鍵になる。2番人気のルージュエヴァイユは後方から。仕掛けての反応は鈍く、思ったほどの脚が使えなかった。

結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。