2024年5月25日(土) 3回京都11日

 Bコース最終週ではあるが、相変わらず時計の出る馬場。前半33秒2は中京開催を含めた過去10年で最速タイ(京都開催のみだと最速)。ピューロマジックは躓きながらも好スタートを切ってハナへ。ラストも33秒9でまとめて後続を完封。スピードの絶対値が問われるレースとなり、後ろの組に出番はなかった。同じ1分07秒1で逃げ切りだった昨年の33秒9─33秒2と前後半が逆。今年の方が価値が高いかもしれない。「本音はもう少しリズム良く運べればと思いますが、いいスピードがありますからね。リラックスできればもっといい走りができるはずなので、今後も期待しています」と横山和生騎手。ペアポルックスはスタート後に勝ち馬に前をカットされながら、こちらも出脚良く2番手へ。4角で一旦勝ち馬に並びかけたが、最後は逆に突き放される。今日のところは相手が一枚上だった。「1400mの前走は噛んでいましたが、今日はいい感じで直線に向かえました」と松若騎手。

 ナナオはプラス14㎏だったが、まったく太くはなく成長分。内の②着馬についていく感じで道中はリズム良く追走。直線入り口で少し離されかけたが、最後に脚を使って②着をハナ差まで追い詰めた。これまで稍重~重で3勝。レース前は時計勝負に不安があったが、蓋を開けてみれば持ち時計を2秒以上縮めての③着。何も問題はなかった。1番人気のエトヴプレは④着。伸び上がるようなスタートで道中は中団から。途中でうまく内に入れられたまでは良かったが、勝負どころで前の馬の行きっぷりが悪く、追い上げがきかなかった。最後は開いたラチ沿いから伸びてはきたが、今日は色々とうまくいかなかった感じ。内を回った馬が上位に来るなか、シカゴスティングは外々を回って唯一掲示板を確保。「良かったですね。スタートは決まったし、短距離適性があるところを見せてくれました」と西村淳騎手。

 ガロンヌは後方2番手を追走し、必然的に4角は大外を回る形に。「ペースに戸惑っていました。それでもラストは脚を使っているし、この経験が今後に生きると思います」と池添騎手。初めての1200mで、かなりのスピード勝負になっただけに厳しかったか。オーキッドロマンスは好位のインを確保して悪くない競馬に見えたが、勝負どころの反応は鈍く、直線も伸びを欠いた。「他が速くて、あの位置が限界でした。1400mに使っていたので、スピードの差が出たのかも」と内田博騎手。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。