2024年6月16日(日) 4回京都6日

 前日夜半に雨が降り芝ダートともに稍重スタート。しかし、当日には天気が回復。気温も高く、最終的には良馬場まで回復した。レースは前半58秒3─後半58秒9のミドルペース。1コーナーではアリスヴェリテとベリーヴィーナスの2頭が後続を引き離し、向正面に入る頃にはアリスヴェリテの一人旅。離れた単独2番手にベリーヴィーナスがいて、そこから少し離れて3番手集団が続く形。残り1000mから11秒4─11秒4。序盤を除き、レースを通して最も速いのがこの区間。同舞台の鳴尾記念と比較して、徐々にだが早めにペースアップしたいったことが分かる。この強気の騎乗が人馬に重賞初制覇の快挙をもたらしたと言えよう。「前走騎乗していた柴田裕騎手からアドバイスをもらっていましたし、この馬らしい競馬を」と永島騎手。直線に入っても後続との差は大きく、2馬身差をつけてゴール。上がり36秒1は同開催の2000mで最も遅い数字。永島騎手としてはしてやったりだろう。50㎏の軽ハンデも間違いなく効いていた。

 1番人気のエーデルブルーメが②着。序盤は後方。向正面に入る辺りでは中団ぐらいのポジションだが、押し上げていったというよりも外枠で前に壁を作れず、ジワジワ上がっていく形になった感じ。3角からは外めを上がっていき、集団の先頭を射程に入れたが、勝ち馬は遥か前。2馬身差まで詰め寄るのがやっとだったが、重賞初挑戦で勝ち馬とはハンデ差があり、勝負どころから自分でレースを作って②着なら及第点。ホールネスは勝負どころの反応がひと息だったが、ポテンシャルの高さを再確認させる走り。ラヴェルは内でロスのない立ち回りができたし、手応えも悪くなかった。直線も外に出してから一瞬これはと思わせたが、最後は③④着馬にも外から交わされた。本質的に2000mでも少し長いのかも。

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