2024年7月7日(日) 3回小倉4日
小倉は1週目と違って天候に恵まれて土日とも良馬場。ただ、ダートは全体に時計が速め。走りやすそうな印象を受けた。プロキオンSは中京1400mが基本だが、20年は阪神1400mで、21年と22年は小倉1700mで行われ、今年も小倉1700mで行われた。レースラップは前半34秒5─46秒4、後半50秒3─37秒8のハイペース。重馬場だった21年でも前半35秒2─47秒4だっただけに、先行2頭はかなり速いペースで飛ばしていたことが分かる。この流れを3番手で追走し、4角では早々と先頭に立ち、最後は後続に3馬身差をつけたヤマニンウルスは強い。人気に応えて無傷の5連勝で重賞制覇。武豊騎手の「どこまで強くなるのか楽しみです」のコメントからも期待の大きさが窺える。まだ揉まれた場合など本当に厳しい競馬を経験していないが、このまま無事に行ければ大きいところを狙えていい。
スレイマンはすぐ外の先行馬2頭を行かせて、自分は馬任せで好位のヤマニンウルスを見る形。勝負どころではこれをピタッとマーク。自身の手応えは決して悪くなかったが、勝ち馬は馬なりで上がっていったように相手が悪過ぎた。よく食らいついているが、最後は突き放されての②着。マリオロードはスタートで促されたが、道中は縦長馬群の中団後ろ。コーナーは内でコースロスを抑えた立ち回り。器用さを見せたが、4角で動けない位置に入ったのが痛かった。ラストはよく伸びているだけに、あそこがスムーズだったら②着とは際どかったはず。ハピは前半マリオロードとほぼ同じような位置取り。こちらは対照的にコーナーで外々を回って追い上げる。地力は十分に示したと言え、「時計が速かったうえ、勝ち馬も強く、小回りも得意ではないなかでよく走ってくれました」と菱田騎手。
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