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第60回小倉記念 回顧

 

 

2024年8月11日(日) 2回中京2日

 週中に雨もなく、開幕週で時計の出る馬場。ならば前、内一辺倒だったかというと、そんなこともなく脚質的には差し追込の活躍が目立ち、外差しで決まったケースも。馬場の内がいいのは確かだが、外も伸びるフラットな馬場状態。レースは前半57.6─後半58.9で、走破時計の1.56.5は中京芝2000mのコースレコード。ハナを切ったのは久々にブリンカーを装着したテーオーシリウス。これは予想通りだったが、「返し馬の感じは良かったんですが、レースではブリンカーが効き過ぎて、終始力み加減でした」と酒井学騎手。大逃げの形となり、さすがにペースが速過ぎた。

 コスタボニータは離れた2番手。平均ペースの地力勝負に持ち込んで勝ち馬とクビ差の②着。大体大きく負ける時はスタートの後手があるが、今回は流れに乗って力を出し切れた。牝馬で56㎏を背負ってこの内容だから優秀。勝ったリフレーミングはコース取りが上手かった。4角まで後方のインでロスなく立ち回り、直線入り口で外へ。「レースは流れていましたし、気持ちを大事に、自分のリズムで走らせようと考えていました」と川田騎手。ペースが流れたのも良かったが、スムーズに捌ければこれぐらい走っていい馬。3度目の挑戦で重賞初制覇。ディープモンスターは浜中騎手の「2着馬は交わせる感じで運べましたが、交わせなかったですし、後ろからも差されてしまいました」のコメント通り、追い比べでトップハンデ58・5㎏が響いた感じ。シリウスコルトはペースが厳しかったか。耐えられるかとも思ったが、意外なほど脆かった。ただし、まだ3歳。今後の糧としたい。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。