2024年9月8日(日) 3回中京2日

 2開催連続の中京開催でAコースは5週目。先週は台風の影響で道悪競馬だったこともあり、内の馬場悪化が懸念されたが、乾けば内も問題なく走れたし、実際に外より内の方が成績が良かった。時計も極端に速いわけではなかったが、平均よりは全体的に速かった。レースラップは前半33秒6─後半34秒1。前日の1勝クラスが前半33秒8─後半34秒5だったから、そこまで速くない。

 序盤は1枠の2頭が好スタートを切るなか、二の脚を利かせたピューロマジックがハナへ。そのまま1ハロン標過ぎても先頭を守っていたが、ラチ沿いからモズメイメイが出てきた時に怯むと、そのまま後続に一気に交わされてしまった。この時の事象でモズメイメイの国分恭介騎手は、最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことについて過怠金10,000円の処分を受けた。後ろにいたモズメイメイの方が明らかに脚いろは良かったが、ピューロマジックとしては脚が無かったとはいえ、人気を背負っていたこともあり、ぎりぎりまで諦めるわけにはいかず、簡単には譲れなかった。このあたりは勝負だから難しいところ。

 大外枠のママコチャはスタートがひと息だったが、こちらも二の脚を利かせて好位の外。抑えるのに苦労するほど行きっぷりが良かった。牝馬でありながら57㎏を背負って一旦は先頭に立つ場面。やはり力があるし、前哨戦としては十分な内容。前述したようにスタートが良かったアネゴハダも好位追走。ただ、直線で前にアサカラキングがいて進路がなく、外のママコチャの更に外に切り替えないといけなかった。結局そこで勢いが削がれている間に前が開いたが、上位3頭を交わすまでには至らず。

 そういった戦いが内で行われていたなか、それらを外からまとめて差し切ったのがトウシンマカオ。これまで中京で結果が出ていなかったが、道悪競馬を除けばそこまで悪い内容ではなかった。外枠で終始外を回らされたが、むしろ自分のリズムで走れたし、うまく脚が溜まっていた。ラスト1ハロンで手前が替わると一気に弾けた。「スプリンターズSが目標で、今日はやや余裕はありましたが、いい状態で本番へ向かえると思います」との菅原騎手のコメントから本番も楽しみ。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。