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第76回朝日杯フューチュリティ 回顧

 

 

2024年12月15日(日) 7回京都6日

平均は阪神開催時

 前日12R3歳上2勝クラスが36秒3─34秒3で1分34秒0。朝日杯は前半35秒4─後半33秒7で1分34秒1。こちらは中盤が12秒6─12秒4とかなり緩く、その分ラスト2ハロンは10秒9─11秒0。形としては中緩みの瞬発力勝負になった。レースは岩田康誠騎手に替わって横山典弘騎手が駆るダイシンラーがハナを切り、一団のまま直線へ。直線は横に大きく広がっての追い比べ。勝ったアドマイヤズームは2番手でレースを進めて、直線で早めに先頭に立つと、後続をあっさりと振り切って最後は流す余裕を見せた。展開も向いたとはいえ、完勝。「難しさのある馬なので、とにかく気持ち良く走らせることを優先しました」と川田騎手。

 基本的には前、内有利の競馬だっただけに、上位4頭は1・2枠の馬が独占。②着に入ったミュージアムマイルは出遅れ。それでもこの枠でこの流れだから3コーナーまでに前に逃げ馬、斜め前に勝ち馬が見える位置を取れた。直線に向いて勝ち馬の外に出し、そこから追い上げを図ったが、如何せん勝ち馬とは脚色が違い過ぎた。それでも③着以下には2馬身半差。ランスオブカオスもミュージアムほどではないが、スタートが今ひとつ。ミュージアムより折り合いに不安がある分、出しては行けなかったが、こちらも中団の内めでそう離されずについて回れた。直線でトータルクラリティの内に切り返してからは悪くない伸びを見せている。「力を示してくれましたが、今日は位置取りの差が出てしまいましたね」と吉村誠之助騎手。これがJRA・GⅠ初騎乗。いい経験になったはず。前述のトータルクラリティは「スローで前に壁が作れず、4角までリラックスした走りができませんでした」と北村友一騎手。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。