1月26日(日曜)に中山競馬場で行われた第66回GⅡアメリカジョッキークラブC(芝2200m・4歳以上・別定・晴れ・良馬場)は1番人気に支持されたダノンデサイルが優勝。管理する栗東・安田翔伍調教師は当レースは2勝目。騎乗した戸崎圭太騎手は初勝利となった。ダノンデサイルは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 アウスヴァールが先手を奪い、前半1000m通過は60秒6の平均ペース。向正面は追い風が吹いていましたが、コスモキュランダが勢いに乗って残り6ハロン地点あたりから進出を開始。それに呼応したチャックネイトアウスヴァールを交わして3コーナーで先頭に立ちました。レース中盤以降に11秒台のラップが続いたことで地力勝負となりました。


 

 

 

 

【レース分析】 ダノンデサイル(1番人気)は2人引きでも堂々として落ち着きがありました。柔らかさがありつつも、力強い脚捌き。前回より馬体も締まって見えました。レース序盤は中団を進み、レーベンスティールをピタリとマーク。コスモキュランダが動いたことで、レーベンスティールを内に押し込めることができましたし、仕掛けのタイミングもバッチリ。最後は力でねじ伏せて日本ダービー以来の勝利を挙げました。

 

 

 

 

「初めて追い切りに跨った時に、バランスが良く、レベルの高い馬と感じましたが、今日の返し馬で更に良さを感じました。スタートが上手でうまく前めにつけられる馬ですし、あとはリズム良く、内で囲まれないようにと考えていましたが、ポジションや、リズム的にも凄く良かったかなと思います。道中遊び遊び走っている雰囲気だったのですが、それでも追ってからはしっかり伸びてくれて、子供っぽさはあるけれど、まだまだありそうな感じですね。今後が更に期待できそうな走りでしたし、ダービー馬として、更に活躍してほしいですとレース後に戸崎圭太騎手はコメント。有馬記念から短いレース間隔でも結果を残せた点は収穫。また58キロを背負っていた点も考慮すると着差は3/4馬身差でも完勝と言える内容でした

 

 

ダノンデサイルの4代血統表

 

 

 マテンロウレオ(6番人気)は馬体をスカッと見せて、脚の運びも滑らか。状態は申し分ありませんでした。馬場傾向や展開を読み、ポジションを取りに動いた鞍上の好騎乗が光りました。勝ち馬の決め手に屈した形ですが、大接戦の②着争いは制しました。コスモキュランダ(3番人気)はガッチリとした造り。脚捌きはなかなかパワフルでした。今回はチークピーシズを外してきましたが、集中力があって気性面の成長が感じられました。レース序盤は後方に控え、向正面からロングスパート。直線も長くいい脚を使って、中身の濃い③着でした。

 

 

 

 

 ボルドグフーシュ(4番人気)は馬体が絞れ、柔軟性アップ。上積みは感じられましたが、最後にグンと伸びなかったあたりは、まだ完調には戻り切っていない部分もあるのかもしれません。ライラック(9番人気)はきっちりと馬体が仕上がっていました。テンションが上がることなく、軽快な脚捌き。上がりのかかる展開が向いた印象ですが、牡馬相手に⑤着健闘は立派ですね。レーベンスティール(2番人気)は⑫着。伸び切れなかったあたり、地力を問われる流れだと2200mは少し長いのかもしれません。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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