2025年3月2日(日) 1回阪神2日

 改修工事を終えたリニューアル阪神開催。芝は高速馬場ではないが、絶好の状態。日曜は小雨が降り続くなか終始良馬場で行われた。基本的には内有利の馬場だったと言える。レースはナムラクララが好スタートを決めたが、外からジワッとプリンセッサがハナに立ち、前半35秒7─後半34秒2の落ち着いたペース。コーナーでラチ沿いを通った馬が①②④着。③⑤着も内を回った馬だったように外を回した馬には厳しい展開になった。

 勝ったのは9番人気のクリノメイ。この馬もスタートを決めて、いいポジションを取れたのが最大の勝因。「気の難しい面はありますが、しっかりとコントロールして臨めば、これだけの力を発揮できる能力のある馬」と酒井学騎手。ゲート再審査明けでこのレース。陣営の努力が実を結んだ形。最後はウォーターガーベラの急追をハナ差凌いだが、結果的に位置取りの差が大きかったと言える。ウォーターガーベラはこの日がJRA最終日となる河内調教師の管理馬。鞍上には武豊騎手と兄弟弟子コンビで挑んだ一戦。有終の美とはいかなかったが、コーナーでうまく内に入れて、直線は勝ち馬の内から脚を伸ばしてあと一歩まで迫った。「思い切って狙ってレースをしたけど、惜しかったですね」と武豊騎手。1ハロン短縮で脚をためるレースをして一変した。

 1番人気のビップデイジーは③着。ポンとスタートを出たが、抑えて好位。ちょっと力んだ走りだった。4角での手応えは十分だったが、最後は内の2頭に叩き合いで負ける。「理想は前に壁を作って運ぶ形だったのですが、誰も行く馬がいなくて道中力んで走っていました」と幸騎手。2番人気のマイエレメントは⑪着大敗。外枠で終始馬群の外を回る厳しい展開。「力を出し切れなかった感じはあります。乗り味なんかは凄くいい馬なんですけど」と坂井騎手。今回はシンザン記念を除外されて一旦放牧へ。帰厩後に外傷もあって4カ月ぶり。叩いての変わり身に期待したい。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。