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第62回愛知杯 回顧

 

 

2025年3月23日(日) 2回中京4日

 昨年まで京都牝馬Sとして行われていたレースが、今年から装いを新たに中京競馬場で愛知杯として行われるようになった。レースは2ハロン目から10秒1─10秒6が続くハイペース。当然、前が厳しくなり、後ろの組に有利な競馬となった。勝ったのは10番人気のワイドラトゥール。外枠スタートで、道中は馬場のいい外めを追走。そのまま勢いをつけて4コーナーを回り、直線は大外へ。「嵌まればいい瞬発力を持っていて、この馬の良さを出してくれました」と北村友一騎手が語ったように、鋭い決め手で前をまとめて交わして重賞初制覇。これで1400mは4戦3勝。展開、距離ともにピタッと嵌まった。シングザットソングは中団からラチ沿いを通って、直線も内を捌いて伸びてきた。「理想的の展開でしたし、枠なりに運んで上手に立ち回ってくれました」と斎藤新騎手。前回は1600mで伸びを欠いたし、距離短縮はプラスに出た。1番人気のカピリナは、「外から被せられてしまって、3角では悪い馬場を通らされて、バランスを崩していました」と戸崎騎手。確かにコーナーでは馬場の悪い内めで走りにくそうにしていた。直線で外に出してからは一旦先頭に立つ場面。負けはしたが、1400mにメドが立った点は収穫と言える。クランフォードは休み明けだったし、この速い流れで前を追いかけては厳しかった。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。