2025年4月13日(日) 2回阪神6日
芝は良馬場スタート。ただ、徐々に雨足は強まり、直線は内を空ける馬が多く、前日までと違って外が伸びる馬場に。前半34秒5、46秒6─後半46秒5、34秒5のミドルペースで、上位3頭は外から追い込んできた馬が占めた。レースは人気のエリカエクスプレスがスタートを決めてハナへ。結果的に後続のいい目標になってしまった感があり、展開を考えると⑤着はよく粘っている。また、マピュースは枠なりでロスのない立ち回りから直線も荒れた内を通ってじりじりと脚を伸ばした。「荒れた馬場でも稽古でいい動きをしていたので、迷いなく内を選択しました」と田辺騎手。初めての右回りや相手強化など克服しての④着は立派。
エンブロイダリーは1976年テイタニヤ以来となるクイーンC勝ち馬による桜花賞制覇。新種牡馬アドマイヤマーズはこれが産駒初のJRA・G1勝ち。モレイラ騎手は昨年のステレンボッシュに続く桜花賞連覇。躓き気味のスタートで出足はあまり良くなかったが、枠の並びが良く、押して中団の内を確保。直線は狭いところを通って、エリカエクスプレスの外に持ち出すと一気に伸びた。アルマヴェローチェのプラス12㎏はほぼ成長分。道中は勝ち馬を内に見る形。こちらは直線に向いてスムーズに外へ出せたし、一旦は勝ち馬の前に出たようにも見えた。最後も追い比べでよく食い下がっている。
リンクスティップはスタートの接触もあり、離れた後方から。「この馬のペースが上がるまでがジリジリで、時間がかかりましたね。外に出したら脚を使ってくれただけに、残念です」とM.デムーロ騎手。残り800mで馬群の後尾に取り付き、残り600m手前から一気に追い出す。かなり外を回る形になったが、直線に向いたところでアルマヴェローチェとほぼ差のない位置。さすがに最後は上位2頭に突き放されたが、負けて強しと言える内容。チェルビアットは後方で折り合いに専念。3角で前が詰まって下がる場面があった。直線外から伸びていただけに「最後は伸びていただけに、もったいない競馬になりました」と北村友騎手。1ハロン延長は問題なかった。
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