2025年5月31日(土) 2回京都11日
今週は雨の影響が心配されたが、蓋を開けてみれば芝ダートとも良馬場スタート。この日は芝6レース中5レースで逃げ馬が連対。メインの葵Sでも外枠から押して押してハナを切ったクラスペディアが②着。他馬が直線で外へと進路を取るなか、ラチ沿いを通って一杯一杯に粘り込んだ。「例年、葵Sは逃げ馬が残っていますし、この馬のダッシュ力なら先手を取れると思っていました。3角は馬場が悪いですが、直線のラチ沿いは大丈夫でした」と小崎騎手。ラップ的にはビアンフェが33秒5─34秒6で逃げ切った2020年に近い。勝ったアブキールベイは中団でうまく脚をためられていた。直線入り口でスムーズに外へと出し、ラスト1ハロンは目を引く伸び。「3回乗せてもらって好印象を持っていましたし、自信を持って臨みました」と岩田望来騎手。テンションの高い面はあるが、折り合って運べればいい脚を使える。
レイピアはスタート後に挟まれて序盤は後方から。終始馬場のいい外めを通り、3角で勝ち馬の後ろにつけて、直線で勝ち馬の外へ。終いは勝ち馬とそん色ない脚を使っている。これまで前で結果を出してきたが、差す競馬でも好走できたのは収穫。サウスバンクは内のダンツエランが好スタートだったが、こちらもスタートは良かった。道中は行きたがるのをがっちりと抑えながら2番手。直線はラチ沿いに進路を取った②着馬に対して、こちらは外へ。外へと流れるのを修正しつつ粘っているが、ゴール前で交わされて④着。「まだ課題はありますが、今日は自分が外へ出し過ぎてしまったと思います」と西塚騎手。現状は1200mがベストだろう。
上位人気は⑧⑬⑭着と振るわなかった。カンシンはスタートひと息で中団の後ろから。今日の競馬では後ろ過ぎたかも。前を行く③着馬とは0秒1差。悲観する内容ではない。ウイントワイライトは出遅れ。道中は枠なりに内を通り、4角では最後方。直線は中ほどに出して伸びているが、前が詰まって脚を余した。今日の展開ではスムーズでも厳しかったかもしれないが、参考外でいいだろう。「道中で飛んでくる芝を嫌がって頭を上げて走っていました。まだ2戦しか走っていないキャリアが出てしまった感じです」とシュタルケ騎手。ポッドベイダーは好位の後ろから。1ハロン標までじわじわ脚を伸ばしたが、最後は一気に甘くなった。「望むポジションが取れましたが、今回は今までよりも道中進んでいきませんでした」と荻野極騎手。休み明けを叩いての変わり身に期待。
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