6月22日(日曜)に東京競馬場で行われた第73回GⅢ府中牝馬S(芝1800m・3歳以上・牝馬・ハンデ・晴れ・良馬場)は5番人気だったセキトバイーストが優勝。管理する栗東・四位洋文調教師、騎乗した浜中俊騎手とも当レースは初勝利。セキトバイーストは北海道新ひだか町タイヘイ牧場の生産馬。馬主はTNレーシング

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 徹底先行型が不在。エリカヴィータが先導役を買って出るような形でハナを切りました。あまり緩みのないラップを刻んで馬群を引っ張り、1000m地点を58秒9で通過。平均ペースでレースが進行しました。

 

 

【レース分析】 セキトバイースト(5番人気)はテンションが上がらず、軽快な脚捌き。3コーナー手前あたりからジワっと3番手まで進出。外枠から揉まれないように運べたことが勝因のひとつでしょう。55.5キロのハンデを背負いながらも正攻法の形で、1馬身差をつけて快勝。都大路Sに続く連勝での重賞制覇とここにきてひと皮剥けた印象がありますね。今後、更なる活躍が期待できそうです。

 

 

「外めの枠はいいと思っていましたし、行く馬がいなければハナに立ってもいいと考えていたのですが、行こうとする馬がいたのでリズム重視であのポジションになりました。直線は向かい風ということでタフなレース条件でしたが、精神力で走り切ってくれた感じです。重賞を勝ったことで、更に弾みがついてくれればと思っています」とレース後に浜中俊騎手はコメント。今年1月に3勝クラスを勝ち上がると、勢いに乗って重賞を制して上半期を締め括りました。持ち前のスピードはそのままに、末脚の持続力が強化されており、成長が感じられます。

 

セキトバイーストの4代血統表

 

カナテープ(3番人気)はカイ食いの細さがありますが、この日はプラス12キロ。ようやく体に実が入ってきましたね。トップスタートから行きたい馬を行かせて6番手あたりを追走。完璧なレース運びでしたが、今日に関しては勝ち馬を褒めるべきでしょう。ラヴァンダ(2番人気)はホライゾネットを着用して落ち着きがあり、馬体は逞しく、力強い脚捌きでした。2走前のイメージで脚をためるレースをしましたが、今回に関しては位置取りの差が出た印象です。

 

 

ウンブライル(12番人気)はカリカリとうるさい仕草を見せていましたが、テンションの高さは許容範囲内。馬体はすっきりと仕上がっていました。後方のインで折り合いに専念。各馬が外に持ち出す中、インから脚を伸ばして④着を確保。復調のきっかけを掴めたのではないでしょうか。タガノエルピーダ(4番人気)はヴィクトリアマイルを除外されてスライドでの出走。いつもよりうるさい面を見せていました。ゲートが開いて一完歩目が今ひとつでしたが、二の脚で挽回して2番手へ。理想的な立ち回りに映りましたが、もうひと押しが利きませんでした。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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