2025年9月27日(土) 4回阪神8日


「自分の競馬に徹しました」と菱田騎手がコメントした外枠のホウオウプロサンゲがハナを奪うまでに時間がかかったが、序盤の入りは35秒1と速め。そこから13秒台のラップが続く中緩み。3ハロン標でジューンアヲニヨシが先頭に並びかけて、12秒2─12秒1と一気にペースアップ。結果、最後は後ろの組の競馬になった。勝ったホウオウルーレットはいつも通り後方から。1角までに内に入れて、向正面でペースが緩むとギュッと馬群が縮んで前と差が詰まった。そのまま内を回り、4角で外めへ誘導。直線に向いてもスペースはできていたし、グイグイと脚を伸ばして、最後はサイモンザナドゥの外からゴールで半馬身前に出た。「ずっと乗せていただき、やっと重賞を勝つことができて良かった。この勝利でもっともっと飛躍できれば」と岩田康誠騎手。
サイモンザナドゥは今回が昇級戦で初めての重賞。道中は人気のテーオーパスワードを内に見ながら、中位の馬込みで脚をためていた。勝負どころは先に上がっていったタイトニットを目標に進出。ハンデと展開が向いたにしても、いい脚を使っているし、実に惜しい。「勝ったと思ったところを最後で交わされたけど、昇級でこのメンバー相手にいいレースをしてくれたと思います」と池添騎手。ジューンアヲニヨシは初ブリンカー。内から促して前へ。ホウオウプロサンゲが来ると譲って2番手から。「過去のレースを見て、手応えほど伸びないと思ったので早めのレースをしました」と西村騎手。3ハロン標過ぎには単独でハナに立つ形。1ハロン標を過ぎても2馬身ほど先頭。ゴール寸前で一気に交わされたが、なかなか強い競馬をしている。
④着ジンセイまではコンマ1秒差の接戦。道中は好位の外めで、前にジューンアヲニヨシを見る形。4角ではジューンアヲニヨシに続いて単独2番手。手応えも悪くなかったし、最後まで渋太く脚を使っているが、あとワンパンチ。テーオーパスワードは人気ほど走れなかった。確かにちょっと可哀そうなハンデではだったが、この馬の力を考えると物足りない内容。また改めて。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。







