2025年11月15日(土) 4回京都3日
京都の芝は連続開催のBコース最終週。以前と違って馬場管理が進んでそこまで悪くはならないとはいえ、この日は外伸びが目立ったし、時計の出方は標準。その中でレースの前半は34秒5。阪神開催を含めた過去10年で35秒を切ったのはこのレースだけ。それでいて、ラスト11秒2─11秒2だからレコード決着も頷ける。アドマイヤクワッズはこれでデビューから無傷の2連勝。後方からじっくりとレースを進めて、3角手前ではカヴァレリッツォを前に見るポジション。内を通るカヴァレリッツォをそのままマークしながら、ロスを抑えた立ち回り。直線は馬場のいいギリギリのところを狙って馬群の内を突いたカヴァレリッツォの更に内へ。2頭の追い比べが長く続いたが、最後はアドマイヤクワッズがアタマ差前に出た。「ポジションは特に決めずに、他の馬を見ながらこの馬のリズムで運びました。反応が凄く良かったですし、2着馬も渋太かったですが、いい勝負根性を見せてくれました」と坂井瑠星騎手。
カヴァレリッツォはスタートを五分に出たが、一旦抑えてから内へ。立ち回りとしては完璧だったと思う。③着以下には決定的な5馬身差をつけているし、今回はマークされる立場。相手を誉めるしかない。「スタートして外へ張ったので、内に入れて壁を作って運びました。直線はいい脚を使ってくれたんですが、並ぶと外に逃げるような格好をしていました」とC.デムーロ騎手。まだ勝負づけは済んでいない。アイガーリーは馬群の外めを追走。逃げた初戦と違って、控える形でも脚はたまっていた。ただ、逃げ馬が外へ進路を取ったことで更に外を回らされたし、直線もフラフラしてしっかり追えなかった感じ。まだ良くなる。エイシンディードの高杉騎手は「道中力んでいました。もう少し短い距離の方が良さそうです」とコメント。能力はあるが、現状では短い距離の方がいい。
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