2025年11月16日(日) 4回京都4日


2角で先頭に立ったエリカエクスプレス=武豊騎手がレースを引っ張り、59秒9─12秒1─59秒0のミドルペース。淀みのない流れから残り4ハロンは11秒台が続く京都特有のロングスパート戦。地力が問われる競馬となり、直線は各馬が荒れた内を避ける外伸び馬場での差し決着となった。1番人気のレガレイラは馬群の中団を追走。外めでいつでも動ける態勢だが、可能な限りロスを抑えた立ち回り。直線に入って前を行くカナテープの外に出すとグングン脚を伸ばし、最後は1 と3/4馬身差をつける完勝。牝馬同士では力が違うといった走り。また昨年⑤着に終わった雪辱を果たした。「内があまり良くない馬場だったので、閉じ込められないようにだけ気をつけて。道中の手応えも良く、しっかり反応して伸びてくれました。ベリーベリーホース!」と戸崎騎手。
パラディレーヌはスタートでアオッたが、中団の前めで流れに乗れた。こちらは枠なりに終始インにこだわった立ち回り。勝負どころもスムーズに捌いて直線へ。1ハロン標手前で先頭に立ち、そのまま押し切りを図ったが、勝ち馬の勢いが違った。荒れ馬場への対応力を発揮して、うまい競馬はできたが、「相手が悪かったです。まだ3歳で、もっと良くなってくる馬ですからね」と岩田望来騎手。③着には9番人気のライラックが入った。道中はじっくりと後方2番手。そのままじっと脚をためて直線へ。大外から脚を伸ばし、上がりは勝ち馬と同じレース最速の34秒2。この馬向きの展開、馬場でもあったが、うまく持ち味を発揮できた。
リンクスティップは大外枠から好位の一角を確保。正攻法の競馬をして最後まで渋太く脚を使っているのだから地力がある。展開と3歳という年齢を考えると今後が楽しみ。ココナッツブラウンは「懸念していた体重も減らずにここまでこられたし、いい状態で持ってきてくれました」と北村友一騎手。ただ、レースでは外枠で前に壁を作れず、力んでいた。直線は前をいく勝ち馬に必死に食らいつこうとしていたが、突き放されてしまう。気性面の難しさは抱えるが、それでも掲示板確保とこの馬も力がある。
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