2025年11月30日(日) 4回京都8日
ジャスパークローネとカルチャーデイの2頭が後続を引き離して、前半32秒7─後半34秒7のハイペース。走破時計1分7秒4は今年の京都芝1200mで最速決着。離れた3番手とはいえ、クラスペディアの小崎騎手は「あれ以上ついていく余裕がなかったです。抱えるところもあまりなく、4角手前で手応えはなかったのですが、その割に直線は踏ん張ってくれました」と話していたように基本的に前で運んだ馬には厳しい流れ。その中でルガルはスタート決めて好位の一角に取り付き、1ハロン標手前で先頭。一旦は完全に抜け出した。最後にエーティーマクフィに交わされたが、展開と59㎏の斤量を考えると強い競馬をしている。西村淳也騎手の「一番強い競馬だったと思います。改めて強い馬だと思います」は本音であり、悔しさの裏返しとも言える。
エーティーマクフィは6歳暮れにして重賞初制覇。初勝利は芝で挙げたが、一時はダート路線に転向。そこから約2年半ぶりの芝となった青函Sを勝利し、続くキーンランドCも直線で前が壁になりながら外に出して上々の伸び。今期の充実ぶりは目を見張る。レースは中団の馬込みを追走。勝負どころで外のナムラクララが下がっていってスムーズに出せた。直線はひと追い毎に脚を伸ばして勝負を決める。「本当、素直にうれしいです。先生とも話してプランは何個か用意していたのですが、馬の力を信じて乗りました。いい仕上がりでしたし、今日はチームで勝った勝利です」と富田騎手。
ヨシノイースターは中団の内でロスのない立ち回り。直線でも難なくスペースを確保できたし、うまくいった。自身の立ち回りのうまさを発揮しての③着。上位2頭を誉めるべきだろう。そのヨシノイースターを見ながら運んでいたのがレイピア。スタートは外のジャスパークローネが速く、思ったよりも位置は後ろになったが、しっかりと脚はたまっていた。ただ、4角で故障したジャスパークローネが下がってきて渋滞。スムーズさを欠いた。「4角で故障した馬が凄いスピードで下がってきて、それを避ける場面がありました。そこ以外はスムーズ。まだ3歳ですからね。強いメンバーを相手によく頑張っています。以前乗せてもらった時より我慢も利くようになっています」と鮫島克駿騎手。3歳最先着。及第点以上と言える。2番人気のナムラクララは馬群の外を回らされる形。シビアな流れだっただけに少なからず応えた。「道中の行きっぷりが良くなかったです。馬場も合わなかったかも……」と武豊騎手。ラストも馬が密集して力を出し切ったとは言えない。巻き返しに期待。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。