2017年3月18日(土) 2回中京3日11R

 第31回ファルコンステークス(GⅢ)を優勝したのは、戸崎圭太騎手が乗るコウソクストレート(中舘英二・美浦)でした。牝馬3冠(当時)メジロラモーヌの子孫。同馬は3度目の挑戦で重賞初勝利。戸崎騎手はオーシャンSに次いで今年2つめのの重賞勝ち。

 レースはメイソンジュニアの外からレジーナフォルテが掛かり気味にハナへ。メイソンジュニアはそのまま内でジッと我慢。3角ではボンセルヴィーソがちょうどその外めの好位へ。勝ったコウソクストレートは中団から少し離れたところをポツンと追走。その後ろでダイイチターミナルはずっと勝ち馬をマークする形になりました。それではレースラップです。

1:21.1(12.0 – 10.8 – 11.2 – 11.8 – 12.1 – 11.4 – 11.8)

以下は同じ良馬場で行われた2013年と2014年のラップです。

2013年 1.22.2(12.4-11.2-11.3-11.8-11.7-11.8-12.0)

2014年 1.21.2(11.9-10.3-10.8-11.9-12.2-11.8-12.3)

 比較してポイントとなるのが残り3ハロン標からの12秒1というラップ。2014年と違って格別に速いわけでもないところに、この12秒1はかなり緩い印象を受けます。案の定、残り2ハロンになって11秒4と一気にペースが上がり、ラストも11秒8。結果的には瞬発力勝負となりました。

 着差こそクビでしたが、このメンバーではコウソクストレートの決め手が一枚上でしたね。2着ボンセルヴィーソと3着メイソンジュニアはうまく立ち回った感じ。ボンセルヴィーソは逃げなくても折り合いに問題はありませんでした。レースが上手ですね。ダイイチターミナルの推定上がりは34秒4。勝ち馬と同じでレースナンバー1タイです。流れが緩んで勝負どころで置かれなかったことが大きかった。それでも、勝ち馬とは反応の差が出ました。このあたりが現状での力の差でしょう。

 1番人気のナイトバナレットはスタートで大きく後手を踏んで、そのまま見せ場なく11着。全体的にチグハグなレースになってしまったとはいえ物足りない内容でした。

text by 小林

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。