2021年8月22日(日) 4回小倉4日
土曜日は良馬場だったが、日曜日は稍重スタート。北九州記念も稍重で行われたが、朝から小雨が降り続けて、最終レースを迎える頃には重馬場となった。前半33秒2は過去10年で2番目に遅い数字。7R1勝級で33秒2─35秒3だから、やはり遅い。ただ、全体としては例年通り加速する区間のない前傾ラップ。レースはラチ沿いを通る数頭と荒れた内めを避ける集団との2つに分かれる形で推移した。
ヨカヨカが熊本産馬による初のJRA重賞制覇。この日は芝Aコース最終日。1~4枠で馬券になった馬は6頭に対して、5~8枠は15頭。前日ほどではないにしても馬場のいい外めを走れる外枠有利の傾向にあり、17番も良かったと思う。追い込みづらい馬場、ハンデ51㎏など条件が噛み合った感じで、結果的には完勝と言える内容だった。
ファストフォースも外めの好位といいポジションでレースを運べた一頭。モズを先に行かせた後は思惑通りの競馬ができたように思う。これで2戦続けて重賞で好走したが、まったく違う馬場、ハンデでのものだから確実に力をつけている。
モズスーパーフレアはこういった馬場が得意だし、敢えてラチ沿いを通した。牝馬で56.5㎏は実質トップハンデだし、今日は外伸びという特殊な馬場だったことを考えれば、やはり地力がある。
人気のジャンダルムはスタート直後に外の馬と接触。福永騎手は「トモを落とした状態での駐立になってしまいました。うまくスタートを切れませんでした」とのこと。今日は位置取りが悪過ぎた。直線大外に出してからは、さすがといった脚を見せていだけに巻き返しは可能。アウィルアウェイは今日のような馬場だと厳しい。
text by 小林
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