2022年2月27日(日) 1回阪神6日

 7R4歳1勝級の芝1800mで1.46.2の時計が出る馬場。その気なら速い数字が出ていい状態でした。メインレースの1.19.9は水準レベル。昨年のような前半よりも後半が速いラップは例外(いい意味で)であって、今年は例年通りの前傾ラップ。レースは外枠のモントライゼがジワッとハナへ。勝ったダイアトニックは好スタートから一旦は先頭に立ちましたが、押さえて好位のインで脚をためる形。内有利の馬場で最高のポジションを取れました。直線も狭いラチ沿いをこじ開けるように伸びてきて、トゥラヴェスーラの追撃をクビ差抑えてゴール。いい内容でした。

 トゥラヴェスーラは後方のインで脚をためる競馬。こちらも内有利の馬場で終始ラチ沿いを通ることができました。直線は前をいくグルーヴィットが内を開けてくれたことと、勝ち馬が進路を切り開いてくれたことで、うまく展開が嵌まった感じ。最後は勝ち馬の外に持ち出して惜しいところまで迫りました。プラス22㎏でもそこまで太くは感じませんでしたが、昨年5月以来の実戦で2着は立派です。

 サンライズオネストは好位の外めを追走。最後は突き放されましたが、通った場所を考えると頑張っているでしょう。現状ではマイルよりも1200m~1400mぐらいでいい感じですし、追い切りで好時計が出ていたように本格化が窺えます。リレーションシップは道中内めを回れたとはいえ、序盤のポジション争いに敗れたのが痛かった。直線で外に出してからは伸びているだけに残念です。それでも、サンライズオネストと共に重賞でやれる手応えは掴んだはず。

 グレイイングリーンは終いを生かす競馬をしようとしましたが、今日の流れ、馬場で後方から外を回らされては厳しかったです。ただ、終いは脚を使っていますし、年齢とキャリアを考えてもこれからが楽しみタイセイビジョンもスタートひと息で後方から。馬群の外を回って前を捉えにいく感じの一番厳しい競馬。今日は中途半端になってしまいました。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。