8月7日(日曜)に新潟競馬場で行われた第14回GⅢレパードS(ダート1800m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)はカフジオクタゴン(単勝7番人気)が追い比べを制して優勝。騎乗したC.ホー騎手、管理する栗東・矢作芳人調教師ともレパードSは初勝利。カフジオクタゴンは北海道洞爺湖町レイクヴィラファームの生産馬。馬主は加藤守さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 逃げたい馬、揉まれたくない馬が数多くいたことによって1コーナーまでに5、6頭が雁行状態での先手争いが繰り広げられました。最内枠からヘラルドバローズがハナに立ちましたが、序盤に速いラップが刻まれたこともあって1000m通過は60秒5というハイペース。逃げ・先行タイプにとっては非常に厳しい展開でした

 

 

【レース分析】 カフジオクタゴン(7番人気)は540キロを超す大型馬。体は大変逞しく、脚取りもパワフルですね。スタート後、逃げ・先行タイプが先を急ぐように前へ前へと進んでいく中、スタンド前で内に入れることができましたし、スタミナ豊富ですから上がりのかかる消耗戦もこの馬にはお誂え向き。勝負どころの3〜4コーナーではタイセイドレフォンをマークしつつ、馬込みをスムーズに捌けました。最後は直線の追い比べでタイセイドレフォンをねじ伏せて重賞初制覇を成し遂げました。

 

 

「水曜日の追い切りの時点では少し太いと感じましたが、いざ競馬場に来て、返し馬に乗ったら脚が軽くて別馬のようでした。実際、ゲートも上手に出てくれました。とにかく状態が良かったので、距離ロスのないように乗りました。キックバックも上手に受けて、ダートに対応できていました。1番人気の馬が前にいたので、それについていくイメージで。最後は川田騎手のようなトップジョッキーと叩き合いができて興奮しましたし、楽しかったです。素晴らしい仕上げをしてくれた関係者を称えたいですし、感謝したいですとレース後にカフジオクタゴン、そして矢作厩舎のスタッフを称えたC.ホー騎手。当然、新潟ダートでの騎乗経験は少ないわけですが、ロスを抑えた丁寧な進路取りは新潟で勝つには必要不可欠。コースを研究してレースに臨んだのではないでしょうか。カフジオクタゴンは大きく出遅れてしまった3走前の東京戦を除けば崩れていないようにポテンシャルは高く、好メンバーを負かしたことで年長馬と対戦する秋が楽しみになりました。

 

カフジオクタゴンの4代血統表

 

 タイセイドレフォン(1番人気)は馬体が増え、ボリューム感が出ており、集中力もあって心身ともに成長している印象を受けました。スタートを決めると好位から中団に控えるのはプラン通りだったのではないでしょうか。速いペースでしたから、道中の手応えは余裕十分。直線入り口で内にヨレた分、勝ち馬の強襲を許しましたが、厳しい展開の中、勝ちに動いたことを踏まえれば中身の濃い②着でした

 

 

 2番人気のハピはダート馬とすれば、もう少し馬体に重厚感がほしいところですが、活気十分で体調は良さそうでした。課題のスタートはまずまずでしたし、そのまま出たなりで脚を温存しつつ中団を追走。展開は向きましたが、4コーナーで外に膨れ気味になったのが痛かったですね。最後までじわじわ伸びていましたが、少し4コーナーでスピードに乗せ切れなかったかもしれません。そこから5馬身離れた➃着がビヨンドザファザー(8番人気)。展開利はありましたが、1周競馬でも最後は確実に脚を使いますね。3番人気ホウオウルーレットは5着。ハピの後ろにつけましたが、3コーナーでハピが外へ動いた瞬間、開いたスペースを突こうとしましたが、ハピが外に進路がなく、内へ戻ってきたため、前が狭くなってブレーキ。直線に向いてようやく外へ持ち出せた時には上位陣は遥か前。力を出し切っての敗戦ではないのは明らかでしょう。

 

 

 

      text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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