2023年1月15日(日) 1回中京6日

 重馬場でスタートした芝はメインの頃には稍重に。ただ、時計のかかる馬場であることには変わりありませんでした。レースは前半62秒1─12秒6─後半59秒5のスローペース。道中をインで運んだ馬が①②④着。前日の愛知杯同様、内有利の競馬になりました。ヴェルトライゼンデはトップハンデ59㎏を物ともせず、自身2つめの重賞勝ち。インで余裕十分に立ち回って、コーナーで徐々に外に持ち出し、直線は馬場のいい外へ。最後は着差以上に余裕がありました。これまでG1で②⑧③⑦③着。今年こそタイトル奪取の期待がかかります。

 キングオブドラゴンは外のアフリカンゴールドを行かせて、その後ろから。勝負どころの手応えは外のヴェローナシチーより劣勢でしたが、コーナーで外に出さずに距離を稼ぎ、直線も渋太い粘りを見せました。「勝負どころで手応えがひと息なのはいつもと同じですが、今日は4角でハミを取ってくれました。掴みどころのない、面白い馬ですね」と坂井瑠星騎手。④着のヤマニンゼストも中団のインで、勝ち馬を見ながら。終始インを立ち回るロスを最上限に抑えた立ち回り。「枠的に狙ったレースでした。うまくいったけど、あと一歩でしたね」と武豊騎手。

 プラダリアは中団の外めを追走。松山騎手は「馬場のいいところを選んで、思っていた位置でレースできました」と馬場を考えての騎乗のようですが、今日は内有利の展開でした。馬群の大外を回して③着は負けて強し。上りはレース最速でしたし、一番強い競馬をしていると思います。1番人気のロバートソンキーは伸び負け。ラチ沿いから数頭分外の一番荒れていた馬場を通った影響もあったかも。

text by 小林  

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