2023年3月25日(土) 2回阪神1日

 木曜日から断続的な雨で芝は稍重(6R)スタート。9Rの頃には良馬場へと回復しましたが、緩い馬場だったことは確か。レースは前半35秒0、47秒0─後半47秒4、35秒6のミドルペース。前半47秒0は過去10年と比べて3番目に速く、馬場を考えると流れは速め。勝ったシーズンリッチはスタートひと息でしたが、仕掛けて中団のインを確保。しっかりと脚はたまっていましたし、ロスのないコース取り。直線は狭いところから脚を伸ばし、最後の坂できっちりと前を交わしてゴール。うまく流れもマッチして人馬ともに重賞初制覇を飾りました。

 

 道中は勝ち馬の外で、同じような位置取りにいたノッキングポイント。勝負どころは動きづらい位置にいましたが、ラストの伸びは勝ち馬にもヒケを取りませんでした。瞬時に反応できるタイプではありませんし、惜しい②着です。「トビが大きくて加速に時間がかかると聞いていたのでひとつ下げて外を回しました」と藤岡佑介騎手。ドットクルーは大外枠で前に馬を置けませんでしたが、なんとか折り合って好位直後の外を追走。終始外々を回ってこの着差なら悪くありません。

 ドクタードリトルは前半行きたがっていましたし、直線は前が窮屈になる場面もありました。能力は示しており、自己条件に戻れば力上位でしょう。1番人気のキングズレインはまさかの⑫着。スタートで接触して位置取りが悪くなり、行きっぷりも今ひとつ。乗り込み自体は十分に思えましたが、熱発でレースが延びた影響、初めての関西遠征、渋った馬場など今回は敗因がいくつか考えられます。力は確かなだけに巻き返しに期待しましょう。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。