2023年3月26日(日) 2回中京6日

 この日の中京は芝ダートとも不良スタート。しかも、一日中雨が降り続いて、前2年以上の非常に重い馬場。ちなみに上位4頭中3頭には重~不良馬場で勝利実績があり、トゥラヴェスーラは昨年の高松宮記念(重馬場)でレース中に鼻出血を発症しながら4着でした。レースは前半35秒6─後半35秒9のイーブンペース。オパールシャルムが押して押してハナを取りに行きますが、内からスピードの違いでキルロードが先行。勝ったファストフォースは3番人気アグリの後ろ、1番人気メイケイエールの外と、人気馬を見ながら運べる絶好のポジション。今回は馬場のいい外めを通れる外枠もプラスに働きました。直線ではアグリの内から抜け出します。残り1ハロンを過ぎてから外側に斜行して、そのアグリに迷惑をかけて制裁対象になりましたが、脚色が違いました。人馬ともに念願のG1初制覇を達成。

 ナムラクレアは隣の枠の勝ち馬を見ながらレースを進める形。勝負どころの手応えは勝ち馬以上でしたが、最後まで脚色は同じで1馬身の差は詰まることがありませんでした。とはいえ惜しい内容。「悔しいです。またチャンスはくると思います」と浜中騎手。トゥラヴェスーラは枠なりで道中は中団のイン。直線で内を避ける馬が多い中、最後までラチ沿いぴったりを回って③着。このレースは通算④④③着で、すべて重馬場~不良馬場。レース適性、馬場適性の高さの表れでしょう。

 アグリは前述の通り最後に不利を受けて万事休す。不利がなくても勝ちはなかったでしょうが、もう少し着順は良かったはず。メイケイエールは勝ち馬にブロックされて力を出し切れませんでした。「馬場に脚を取られたところもありました」と池添騎手。2021年のスプリンターズS覇者ピクシーナイトは3角までのポジション争いに敗れたのが痛かったです。長欠明けでもあり、今回は仕方ないとも。

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