2018年10月8日(月) 4回京都3日

 ウインテンダネスが後続を引き離す形で逃げたが、ラップ的には標準。それだけに2番手以降はスローペース。残り1200mで堪らずスマートレイアーが外から上がっていって集団の先頭へ。逃げ馬は坂の登りで定石通りペースダウン、そしてラスト4ハロンからペースアップ。ただ、ラスト3ハロン目はラップが落ちているように逃げ馬が少し後ろを待った分、ラスト2ハロン目が11秒2と瞬発力も要求された。下りで例年通りペースを上げていったらどうなっていたか。

 追いかける2番手以降は後半ずっと12秒を切るぐらいのペースで走っており、超ロングスパート戦とも言えそう。ウインテンダネスはほぼ力を出し切ったが、2番手のスマートレイアーは止まっても不思議はない。この流れをラスト3ハロンから仕掛けて、外から捩じ伏せたサトノダイヤモンドは強い。仕上がりも良かったです。これで京都コースは(4010)。コース適性もあるが、グランプリホースが復活への手応えを掴んだと言えそう。

 レッドジェノヴァは道中はインでじっと我慢。勝負どころも前を行くプラチナムバレットに蓋をされる形で逆にしっかりと脚が溜まりました。展開はバッチリ。それにしても、直線で外へ進路を切り替えて、勝ち馬に半馬身差まで詰め寄った脚は見事。力をつけています。あと、9月15日にツイッターで呟いた

「WASJ第2戦で名手に鍛えられた馬は次走走る説。昨年 1着クロコスミア→府中牝馬S1着 2着ゲッカコウ→レインボーS1着 3着ショウナンマルシェ→レインボーS3着 今年は……」

も裏付けられて嬉しいです(笑)

 3着アルバートはスタミナ勝負になって真価を発揮。スタートは出たなりで、道中はずっと勝ち馬を前に見る形。4コーナーで少し膨れたこともあり、勝ち馬に離されるが、直線は渋太く脚を伸ばしてジワジワと追い上げていました。滑り出しとしては上々でしょう。1番人気のシュヴァルグランは4着。中団でレースを運んで坂の下りからスーッと上がっていき、4コーナーで外から勝ち馬が来た時も手応えは十分。ただ、そこから伸び切れなかったのは休み明けと斤量58㎏の分もあったか。叩いた次は変わってくれるはず。ブレスジャーニーは後方から運んで、4コーナーでアルバートが膨れてできたスペースを突く。だが、追い比べで見劣りました。

text by小林  

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