8月11日(日曜)に新潟競馬場で行われたサマーマイルシリーズ第3戦第59回GⅢ関屋記念(芝1600m・3歳以上・別定・晴れ・良馬場)は3番人気に支持されたトゥードジボンが優勝。管理する栗東・四位博文調教師、騎乗した松山弘平騎手とも関屋記念は初勝利。トゥードジボンは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は青山洋一さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 トゥードジボンが急かすことなくハナを奪って前半4ハロンは47秒7という超スローペース。道中で動く馬もおらず、逃げ・先行決着となりました。

 

 

 

 

【レース分析】 トゥードジボン(3番人気)は米子Sを制して中7週での出走。少しうるさい面を見せていたものの、むしろ気力旺盛に映りました。体に無駄肉もなく、好気配。好スタートを決めると、すんなりハナを切れた時点で勝負あり。スピードの持続力に優れており、ゴールまで速い上がりでまとめられるのが長所。サマーマイルシリーズ制覇に向け、前走後は関屋記念にきっちりと照準を合わせた陣営の仕上げも完璧でした。

 

 

 

 「同型がいなかったので、マイペースで運ぶことができました。前走から乗せてもらっていて、この馬の武器はスタートの速さだと思っていました。直線に向いてからも余力十分でしたし、追ってから突き放したように強い勝ち方でした。今日の走りが凄く良かったですし、この新潟コースも合っていますね。」とレース後に松山騎手はコメント。トゥードジボンドウデュース、イクイノックスと同世代ですが、5歳を迎えて重賞初勝利。自分の形に持ち込めた時は本当に勝負強く、今後もタイトルを上積みしていくことが期待されます。

 

 

トゥードジボンの4代血統表

 

 

 ディオ(8番人気)も勝ち馬と同様に前走が米子Sでした。馬体には重厚感があり、脚捌きも力強かったですね。好位に取りついて、ソツのないレースはできました。結果的にマイペースで逃げたトゥードジボンとの差を最後まで詰めることはできませんでしたが、きっちり②着争いは制しました。トゥードジボンを本紙予想で本命にしたわけですから、先行有利と読んで△印を付けておくべきでした。1番人気支持されたジュンブロッサムは6月に3勝クラスを勝ってからひと息入っての出走。無駄肉を取って体はスカッと見せており、脚捌きはスムーズ。先行勢に有利な展開でしたからスタートの出遅れは痛恨。それでも、③着まで追い上げて一番強いレースをしていました。

 

 

 

④着ロジリオン(5番人気)は今回が今年に入ってから5戦目。それでも、煮詰まった感じはなく、適度に落ち着きがあって脚取りは軽快でした。ゲートが開いて1完歩目はひと息でしたが、二の足で挽回して中団を追走。直線は馬群を捌きながら渋太く伸びてきました。ジュンブロッサムと同じく、展開に泣きました。2番人気プレサージュリフトは前進気勢が旺盛で、シャープな脚捌き。上々の仕上がりに見えました。展開が向かず、外枠だった分、外を回らされるロスもありました。今回は掲示板を確保するのが精一杯でしたね。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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