4月21日(日曜)に東京競馬場で行われた第59回GⅡフローラS(芝2000m・3歳牝馬・馬齢重量・晴れ・良馬場)は2番人気に支持されたアドマイヤベルが優勝。管理する美浦・加藤征弘調教師は当レースは初勝利。騎乗した横山武史騎手は20年にウインマリリンで勝っており、2勝目となった。この結果、アドマイヤベルラヴァンダがオークスの優先出走権を獲得した。アドマイヤベルは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は近藤旬子さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 チークピーシズを着用して臨んだメアヴィアが注文をつけてハナへ。前後半の1000mは59秒7ー59秒3ですから平均ペース。地力勝負となりました。

 

 

 

 

【レース分析】 アドマイヤベル(2番人気)は体重の数字こそ変動はありませんでしたが、体にボリュームが出て、いい筋肉がついてきましたね。落ち着きもあって心身ともに成長していました。スタート後は好位を確保し、そこで脚をためることができました。4コーナーではスムーズに外に持ち出して直線へ。追い出しのタイミングもバッチリで1馬身差をつけて快勝。走破タイムもウインマリリンが記録したレースレコードと0秒3差。本番のオークスでも▲〜連下級の評価になりそうです。

 

 

 

 

 「先生と相談して自然にポジションを取って、前に壁を作って運びたいと話をしていました。その期待に馬がよく応えてくれました。前走はアクシデントがあって自分が騎乗できなかったのですが、中間の攻め馬に跨って改めて能力が高いと感じていました。レースでもラストはいい脚でしたね。折り合いがついていたので、これから2400mに延びても問題はなさそうです。先々のある馬ですし、これからが楽しみです」とレース後に横山武史騎手はコメント。百日草特別、フリージア賞は強力な牡馬に敗れましたが、牝馬同士に替わってきっちりと勝利。オークスは勿論ですが、鞍上のコメントから先々まで楽しみな素材です。

 

 

アドマイヤベルの4代血統表

 

 

 ラヴァンダ(6番人気)は無駄肉が取れて、歩様はスムーズ。好位のインが取れたことが好走要因のひとつで、岩田望来騎手の好プレーが光りました。直線ではやや窮屈になりましたが、狭いスペースを抜けて、オークスの優先権を獲得しました。カニキュル(4番人気)はテンションこそ高かったですが、フラワーCよりもイレ込みはマシ。外枠で無理をせず、終い勝負に徹しました。メンバー最速の上がりをマークして③着まで追い上げたのは立派。ペースが速ければ、まとめて交わせたかもしれません。

 

 

 

 クリスマスパレード(3番人気)はうるさくて物見をするなど随所に幼さがありますが、体が絞れて動きの柔軟性はアップしていました。外枠から正攻法の立ち回りで、勝ち馬に交わされたあとも踏ん張っていました。精神面が成長してくれば、もっと良くなりそうですね。トロピカルティー(5番人気)もうるさい面を見せていましたが、テンションは上がり過ぎることなく、フットワークはは軽やか。勝ち馬をマークするようなポジションでしたが、勝負どころでスッと反応ができませんでした。最後は伸びてきたものの、現時点の完成度の差も出た印象です。1番人気のバロネッサは落ち着きがあり、馬格に恵まれて力強い脚捌き。パドックの気配は良く映りました。出負け気味のスタートから、果敢にポジションを取りにいきましたが、岩田望来騎手とラヴァンダに取りたい位置を取られ、その後は少し掛かり気味。人気を裏切る形になりましたが、スムーズに先行できれば大きく変わって驚けず、巻き返しに期待したいところです。

 

   

 

text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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