8月10日(日曜)に新潟競馬場で行われた第17回GⅢレパードS(ダ1800m・3歳・馬齢重量・雨・不良馬場)は5番人気に支持されたドンインザムードが優勝。管理する栗東・今野貞一調教師、騎乗した松山弘平騎手とも当レースは初勝利となった。ドンインザムードは北海道新冠町松本信行さんの生産馬。馬主は山田貢一さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 この日は朝から雨が降り続き、昼休みが終わって後半戦が始まる6レースあたりは雨脚が強まりました。その影響は色濃く、コースに水が浮く不良馬場。ジャナドリアがハナに立つとは予想していませんでしたが、脚抜きのいい馬場でしたから1000m通過は61秒3でも平均ペース。先行勢に有利な展開でした。

 

 

【レース分析】 ドンインザムード(5番人気)はひと息入っての出走でしたが、逞しい体つき。脚捌きも力強かったですね。UAEダービーに使われ、帰国緒戦となった前回の阪神戦よりも状態は良くなっていたのではないでしょうか。好スタートを決めるとポジションを取りにいって3番手を進みます。最内枠に入りましたが、揉まれることなく理想的なレース運びができましたね。直線は前で粘るヒルノハンブルクを力で捩じ伏せて快勝でした。

 

 

「前走は負けてしまいましたが、重賞でも十分にやれる馬だと思っていましたので、今日こうして力を証明することができてホッとしています。1番ゲートでしたし、積極的にポジションは取りたいと考えていました。スタートが良かったですし、こういった馬場でもしっかりスピードに乗ってくれて自分のリズムでいい競馬をしてくれました。ドバイもそうですし、ある程度スピードの競馬もいろいろ経験していますし、問題ないと思っていました。今回は抽選でしたが、賞金を加算できましたし、次もいいレースをしてくれるんじゃないかなと思います。ただ、前走は右回りでモタれる面があって能力を発揮できなかったので、現時点では左回りの方がいいですね。右回りも慣れてくれればと思っています」松山弘平騎手はレース後にコメント。確かに不良馬場でしたからスッと先行できたのが勝因ですが、勝負強さが光りました。秋に待つ3歳ダート頂上決戦、ジャパンダートクラシックの舞台は大井コース。右回りに対応し、力を出し切れるかがポイントになりそうです。

 

ドンインザムードの4代血統表

 

ルヴァンユニベール(12番人気)は前回からプラス10キロでの出走。さすがに太く見えましたが、これは体形的なものもあるのかもしれません。中団を進み、馬群を捌きながらポジションを上げられました。もともとお終いは確実に脚を使えるタイプ。渋太く伸びて②着争いを制しました。ヒルノハンブルク(11番人気)はホライゾネットを装着した効果でテンションが上がらず、仕上がりも良かったですね。前走のユニコーンSではハナを切りましたが、馬場を読んで積極的に2番手を確保。絶好のポジショニングから粘りに粘って③着に好走しました。

 

 

ハグ(10番人気)は体重が増えたことで重厚感が増し、力強さもアップ。悔やまれるのは大外枠から終始、外を回らされたこと。先行勢に有利な展開に乗じ、4着に健闘しましたが、連対馬と枠順が逆であれば、違った結果が出ていたかもしれません。サノノワンダー(9番人気)はパドックより実戦向きというタイプですが、首を下げて集中力が感じられました。硬さも取れて雰囲気は良く、上々の仕上がり。例によって後方待機策。前で運んだ馬に有利な馬場と展開でしたが、懸命に差を詰めて⑤着。地力強化は示しました。◎に推したロードラビリンス(3番人気)は歩様に勢いがあり、ハツラツとしていました。意識してポジションを取りにいきましたが、決して出脚が速いタイプではなく、追走に余裕もありませんでした。今日に関しては馬場が合わなかったと見ていいでしょう。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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