2022年12月24日(土) 6回阪神7日

 芝は良馬場でしたが、週中の22日(木)に6.5ミリの雨。ダートは終日稍重馬場でしたから芝もパンパンの良馬場ではなかったはず。ただ、時計的には標準。内外ほぼ互角で、スムーズなら内有利といったところでしょうか。レースは33秒4─11秒3─35秒5の前傾ラップ。前半33秒4は過去10年で最も速く、上がり35秒5は2012年と同じく過去10年で最遅。勝ったのはこれがラストランだったダイアトニック。これで1400mは(8.1.1.0)とまさに鬼。道中は中団から。無理をすることなく徐々にポジションを上げて、4角では先団直後をキープ。最後は外から来たグレナディアガーズに寄せてファイトさせて、ハナ差出たところでゴール。「一旦は半馬身程交わされたけど、馬がファイトしてくれましたね。いいレースだったと思います」と岩田康誠騎手。素晴らしい勝負根性でした。

 昨年の覇者グレナディアガーズが②着。大外枠で前に馬を置けず、この速い流れでもなだめながらでしたが、それなりの位置を取れました。上がりのかかる競馬はこの馬向き。直線で一旦は勝ち馬の前に出ますが、最後に差し返された格好。内容的には強い競馬をしていますし、惜しかったです。

 ラウダシオンはスタートひと息で後方から。枠なりの競馬で道中はインを回り、直線は外へ外へ出して伸びてきました。「ラストは素晴らしい脚で、あと50mあればもっとやれていたはず。距離ももう1ハロンあった方が良さそうだね」とムルザバエフ騎手。ただ、1400mの速い流れで、却って脚がたまっていた感じ。今日は新しい一面を引き出せたかと。

 バスラットレオンは逃げ馬の後ろから。内をロスなく立ち回れたとはいえ、先行勢では一番の頑張りを見せました。この距離は初めてでしたが、控える競馬でも問題なかったですし、1400mの持続力勝負は向いているかも。ロータスランドはこの速い流れを外めから先行。残り1ハロンまで先頭に取りついていましたが、最後の坂で一杯に。今日は展開が厳しかったです。

text by 小林  

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