2025年11月9日(日) 4回京都2日

 この日は朝から雨が降り続けて、10Rにはダートは不良馬場に。テン3ハロン35秒1は2019年に続いて2番目に速い数字。レース全体で12秒後半のラップが1度もなく、終い1ハロンも12秒2と極端にラップが落ちることはなかった。結果、走破時計1分47秒5はダート1800mのJRAレコード。馬場を考えても優秀な数字と言える。ダブルハートボンドは、逃げたレヴォントゥレットに被せるように先行し、4角では単独で先頭。⑪着に終わったレヴォントゥレットの西村騎手は「勝ち馬が強かったです」と一言。最後はサイモンザナドゥにクビ差まで迫られたが、ペースを考えると着差以上の強さ。坂井騎手曰く「位置取りにはこだわらず、この馬のリズム重視のレースを」と、決して無理をしたわけではなかった様子。牡馬相手の重賞でこれだけやれるのだから、「今後も楽しみです」のコメントには素直に頷ける。

 サイモンザナドゥは中位を追走。終始内めで距離ロスなく立ち回れたし、4角で前を行くドゥラエレーデがダブルハートボンドの外に出したことで労せずに勝ち馬の進路をそのままトレースできた。僅かに捉えることはできなかったが、しっかりと脚を伸ばして後続には3馬身差。重賞で連続好走、それも今回は別定戦だっただけに価値がある。ロードクロンヌはスタートで後手。それでも後方で脚をためて手応え十分。残り600mを過ぎて外から進出を開始。勢いをつけて直線に向き、よく追い上げているが、内を回った2頭が止まらなかった。いつもと違う競馬でも上位に来るあたりは能力の高さ。1番人気のアウトレンジはこの緩みのない流れのなか外々を回る競馬。向正面に入って外から追い上げを図ったが、休み明けでもあり、直線は伸びあぐねた。「ついていくのに一杯一杯でした」と松山騎手。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。