藤原有貴 11月19日の推奨馬

ひとり勝負レースＧＰ（仮）

～土曜の狙い目～

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

11月19日(土) 東京  9Ｒ 

晩秋S（ダ2,100ｍ）

◎  7  ディクテオン

　このところ女性と会話する機会が激減。コロナ禍のせいにしていたが、違うそうじゃない。男も40を過ぎると、出会いが待つような場所に呼ばれるケースはほぼ皆無。ギャラ飲み以外で、特に趣味もなく、休みの日は飲んだくれているだけのおっさんと対等、いや敬意を持って接し、喋ってくれる女性がいたならば、それは地上に降りた最後の天使。それにしても10代後半の女性とはまったくといっていいほど接点がなく、彼女たちが何を好み、何を考えているのかが皆目検討がつかなくなってしまっている。

実生活がそうならば面白いもので競馬もそう。先週日曜、当欄で推奨したモディカは1番人気に支持されながら⑧着。更にエリザベス女王杯の本命ピンハイは馬込みに飲まれて⑨着。期待を寄せた3歳牝馬2頭はともに凡走。特にモディカはこれまで見せたことがなかった気難しさ、繊細さが出てしまった。女心と秋の空は変わりやすいとは言うけれど・・・。若い牝馬の心、走り頃を読めずに手痛い敗戦を喫した私を慰めてくれるのは5～7歳牡馬の同僚。彼らの優しい言葉に触れ、

『やっぱり男同士で飲む、わいわい過ごすのが一番楽しい時間だよ』

などと言ってしまうのだからどうしようもなく、独り身なのも自業自得な気もする。

だが、男たちの気持ちはよく分かる。東京9Ｒ晩秋Sは◎⑦ディクテオン。砂を被ると気分を害してしまうタイプ。前２走は馬込みを避け、後方でリズム良く運ぶと、芝並みの上がりを駆使して追い上げてきたのだ。脚質的に東京コースはぴったり。直線に向いて外に持ち出し、本気になってくれれば3勝クラスも突破できるだろう。

うんうんと頷き、今一度、馬柱を見ると

ディクテオン　騸４歳

と書いてあることに今更ながら気付く。ディクテオンに以心伝心、僕の思い、期待が伝わり、見事に応えてくれたなら、メイクデビュー2丁目を考えなければならないかもしれない。

藤原　有貴

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