藤原有貴 11月20日の推奨馬

ひとり勝負レースＧＰ（仮）

～日曜の狙い目～

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

11月20日(日) 福島  11Ｒ 

福島民友C（ダ1,700ｍ）

◎  4  ワーケア

　自分で言うのも変だが、新聞製作は時間がかかる。たとえば調教時計。美浦トレセンでは坂路だけでなく、今や南Wコースも自動採時に。ただ、時計だけではあくまで数字の羅列。そこに回ったコース、脚色、併走相手の馬名、どのぐらい先行したのか、追走したのか、そして調教短評、更に詳しい調教解説・・・実際に追い切りを目の前で見たトラックマンたちが共同作業で肉付けし、命を吹き込むことではじめて数字が生きた情報となる。今週末、東京競馬に出走する馬だけでも約350頭。今はパソコンが使えるとはいえ、あくまで手仕事で1頭、1頭仕上げていく。

また物言わぬ予想印にしても、各トラックマンはひとつのレースをじっくりと検討し、最後の△まで丁寧に取捨選択していく。そうやってスタッフが協力し、仕上げた紙面を受け取った印刷スタッフが新聞として刷り出す。その後の配送も時間勝負。数え切れない人の手を経て、ファンの皆さんの手元に届く。それだけに、競馬場で研究ニュースを持っている方を見ただけで、私はいつも胸が熱くなる。

胸が熱くなったといえば、ラジオ日本賞のワーケア。パドックでは後肢の踏み込みが力強く、復調を感じる気配。初めてのダート戦だったが、行きっぷりは上々。砂を被っても怯むことなく、脚を見せて⑤着に食い込んだ。脚部不安も影響し、長らく伸び悩んでいたが、ダートという新たなステージで再び輝こうとしている。2歳10月以来、約3年ぶりの勝利を、と願ってやまない。

さて、我が故郷、香川でみかん作りをしている親戚が競馬ファン。たまにLINEでやり取りするのだが、

『農家と一緒で、新聞作りも時間がかかるんですよね』

とメッセージを送ったら、

“新聞と一緒？みかんは１週間じゃ出来ないよ！”

と怒りの返信が。。。これはまずいと思い、すぐに

『農家だけにノーカウントで（謝る人の絵文字）』

と返したが、反応がない。今年は美味しいみかんにありつけないかも・・・。例年通り、親戚には来年のカレンダーを送るのだが、本数をいつもより多めにしようと思う。

藤原　有貴

藤原 有貴のプロフィールはこちら