藤原有貴 11月27日の推奨馬

ひとり勝負レースＧＰ（仮）

～日曜の狙い目～

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

11月27日(日) 東京  11Ｒ 

ウェルカムS（芝2,000ｍ）

◎  9  リフレーミング

　先日、関係者の方と会食する機会に恵まれた。興味深かったのは馬の目のハナシ。ある日、別の厩舎で成績が冴えなかった馬が転厩してきた。厩舎に来た当初はいかにも覇気のない目つき。環境の変化はあれど、とにかくおどおどしていたのだとか。これは自信を取り戻してあげないといけない。そう考え、調教では意図して併走相手に先着させるようにしたり、調教コースへ移動する際は高額条件で活躍する馬の後ろを歩かせたり、自信を取り戻すようにあらゆる策を講じた。すると、どうだ！その馬の目はイキイキとし始め、走ることが楽しくなったのだろう、レースでも結果が出るように。先天的な素材の良さ、能力はあるかもしれないが、サラブレッドだって生き物。改めてメンタルのありようが重要なのだと感じさせられた。

人間も同じ。自信過剰は良くないが、やはり自信を持って生きていきたいもの。予想印もそうで、周りの目を気にし過ぎてしまうと上位人気を広くカバーしただけのどこか丸い予想になりがち。逆に尖っていればこそ、人の胸に刺さるのではないか。失敗することも多いのだけれど。

ジャパンカップ前のウェルカムS。人気は3歳馬に譲っても、白星はリフレーミングが譲らない。トモの不安で半年休養。復帰戦は凡退したが、続く前走は復調を感じる伸びを見せた。プログノーシスと渡り合った春の京橋Sの走りから3勝クラスは通過点と言える素材。中間は坂路で馬なりのまま加速ラップを踏めたように状態は更に上昇。完全復活を信じて◎に。

いいところをビシッと当てて、たまには肩で風を切り、ビックな気分で祝杯をあげたい。くれぐれもその場で後輩に威張ったり、自慢話、説教を垂れることだけはないようにしたい。

藤原　有貴

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