ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

12月4(日) 中京  11R 

チャンピオンズC(ダ1,800m)

 

◎  7  オーヴェルニュ

 

 生きていると、聞かなければ良かった、知らぬが仏と感じるケースに何度もぶち当たる。たまたま耳にしたばっかりに無駄に落ち込んだり、怒ったり。。。

先週、東京競馬場でジャパンカップを観戦したあとは都内のカフェへ。ライブを行うシンガーソングライターの友人を訪ねた。こじんまりとした会場だったが、とてもアットホームな雰囲気。声は出せないものの、音楽に包まれ、気分は高揚。ステージに立つ彼の姿に刺激もたくさん貰えた。ライブが終わり、上機嫌で会場を出た瞬間、両耳にイヤホンを装着。ついさっきまで音楽を浴びていたのにも関わらず、すぐに曲を聴くというのは愚かで申し訳ないのだが。さらに駅に着いてからも電光掲示板などからは目を逸らす。そう、その時間、遠くカタールの地ではサッカー日本代表がコスタリカ代表と対戦中。自宅に戻って録画を見るまでは結果は勿論、途中経過すらも知らないでおきたい。その一心からの防衛策。情報をシャットアウトし、無事に電車に乗り込むことに成功した。

降車する最寄り駅に大分、近付いた途中駅。大学生風のカップルが乗車してきた。車内の混雑度は80%ほど。各長椅子の座席には空席がちらほら。女性が私の隣に座り、男性がその前に立った。私の耳には我らが氷室京介によるIMAGE DOWN。ライブバージョンなのでダダダダダダダダ・・・のシャウトが響き、周りの音は何も聞こえない。ただ、周辺視野でちらちら確認すると隣のカップルは会話がない。どういうことだ?ちょうど曲が終わって静寂が訪れたその刹那、真剣な表情で女性が口を開いた

『○○ちゃんと一緒にディズ○ーに行ったのってホントなの?絶対行かないって約束したよね!』

とキツイ口調で男性に詰め寄ったのである。バツが悪くなった男性はスマホを取り出し、視線を画面に落とす。その姿を見つめる女性。これは目じゃなく、耳が離せないと音楽を止める私。そこから二人の会話はなく、膠着状態。どこか落ち着かない様子で画面をスクロール&フリックする男性。バレてはやばいLINEのやり取りや連絡先を削除しているのか?それとも、友人や先輩にこの状況を相談しているのか?ひと駅間の沈黙。固唾を飲んで見守る私にはとても長い時間だった。そして、意を決したように男性が動く!スマホに向けた視線を上げて彼女に向ける。一体、何と答えるのか!?周辺視野で見つめる私にも緊張が走る。男性は半ば興奮気味な表情を浮かべこう言った

「やばい!日本代表、コスタリカに負けたって超やばくない!?」

えええええ・・・あああああ・・・・最寄り駅までもう少しのところ。私のここまで重ねた努力はそそられた好奇心によって水泡と帰した。男性が話題をすり替えたこと、わざわざそのニュースを選んで大きな声で言ったことに腹が立つと同時に、敗戦のショックによって鼓動が早まり、感情ごちゃ混ぜで動揺する私。対照的に、女性は、男性が急場を凌ぐべく、厳選に厳選した超絶ビッグな話題にも微動だにせず、まったくのガン無視。あたしゃねえ、そんなことを聞きたいわけじゃないんだという冷たい目をしていたのが清々しく唯一の救い。。私だったら『えーーー負けたの?』と男の思惑通り、話に食いついていただろう。女性の方が私なんかよりよっぽど大人で肝が据わっている。

ご存知の通り、サッカー日本代表はスペイン代表を破ってグループリーグを見事に突破。ドイツ撃破は奇跡と言われたが、再びジャイアントキリングをやってのけたのだ。そんな中でのチャンピオンズカップである。本命は⑦オーヴェルニュ。注目したのは2年前のベテルギウスS。何とテーオーケインズを負かしているのだ。騎乗していたのはルメール騎手。コンビを組むのはその時以来!ここで狙わずしてどこで買う!?勇者は巨人を2度倒す(はずである)

 

  買 い 目
単 勝
馬連・ワイド ⑦-⑫(1点)

 

 

 

藤原 有貴

藤原 有貴

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