ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

9月18(月) 中山  12R 

3歳以上1勝クラス(ダ1,200m)

 

◎  12  トリオーレ

 

 数年ぶり、十数年ぶりに開かれた同窓会。頭にこびり付くセーラー服を着た彼女のイメージを引きずったまま、会場に向かうと、そこには垢抜けたとびきり大人の女性がいてびっくりするというのはよくある話。また女子人気がとても高かったスポーツマンの同級生が、結婚し、落ち着いた良きパパになっていたりするのもよくある話。時の流れは劇的でありつつ、時の流れはまた残酷だ。

長らく学生時代を過ごした地元香川、そして大学生活を送った大阪を離れ、長い年月が過ぎた。この間、こういった同窓会にはまったくといっていいほど参加しておらず、脳内にある彼ら、彼女らの姿はあの頃のまま。今、どんな風になっているのか興味はあるものの、やっぱり会わない方がいいような、そんな気もする。

それ以上に今、気になるのは姪っ子と甥っ子。最後に直接、顔を合わせたのはコロナ前・・・。4年ほど前になる。果たして僕のことを覚えているだろうか。急激な成長とともに忘却の彼方へいってしまっていたり、『あんなオジさんみたいになっちゃだめよ』と言われているぐらいの方が気が楽だったり、いやそうでもないかな寂しいかななどと。年末、久方ぶりにファミリーが集まる実家を訪れる予定だけに、直前はいろいろと気を揉むことになるだろう。今は明日やれることは明日やる、元来の先送り精神を存分に発揮し、忘れてしまうことにする。

忘れられないのが函館で初勝利を挙げたトリオーレ。何が?というとパドックで歩く姿。休養前は一歩一歩が小さく、脚捌きは硬め。馬体もまだまだ実が入りそうで少し華奢に映った。それが、約3ヵ月休ませた前走は前後肢の可動域が広くなって、お尻、トモがパンプアップ。パワーがついたというのがひと目で分かった。レースは好位を進むと、少し反応の鈍さを見せながらもグイッと抜け出して楽勝。初体験となる忙しい流れの1000mでも結果を残した。ひ弱さが解消したとなれば、春は跳ね返された坂越えの中山ダ1200mでもいい走りができるだろう。その前走が7/1のレース。そこから2ヵ月半が経過し、更に成長している可能性も十分。

土曜に始まった3日間開催の正真正銘、最終レース。トリを飾るのはトリオーレ!という冗談なんて、若い時には絶対に言えなかったな。分かりやすさを否定し、流行に流されず、群集の中のひとりに俺はならないなどと尖りに尖っていたあの頃。振り返ると恥ずかしくて噴飯ものだが、本当に変わった、変わったんだなあと思うのであった。

 

  買 い 目
単 勝
馬 連 ⑫-⑦⑯(2点)

 

藤原 有貴

藤原 有貴

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