ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

10月9(月) 東京  9R 

昇仙峡特別(ダ2,100m)

 

◎  12  ソムリエ

 

 昇仙峡とは甲府盆地に位置する渓谷。秋の紅葉シーズンは観光客で賑わう観光スポット。中央競馬ファンにとっては東京競馬の特別戦のレース名として馴染み深い。

 

 

この昇仙峡特別も例に漏れず、施行条件には変遷がある。遡ると1990年代半ばまではダート1600mで施行。89年にはカリブソングが、95年はテセウスフリーゼが優勝しており、出世レースの側面もあった。その後はダート1400mとなり、2001年からは芝1800mに。トリオンフ、クールキャットの母として知られるメジロトンキニーズが05年に勝っていた。

 

 

そして、2015年からはダート2100mで行われるようになって今に至る。どうでもいいことを書くので、買い目だけ見たい方は飛ばしていただいてもいいのだが、施行条件によって昇仙峡のイメージは変わる。例えて言うと中山で“江戸川S”というレースが行われているが、芝1200mだと川の流れは急。逆に芝2500mだと緩やかなイメージを抱くもの。個人的にレース名と条件が合致しているなあと感じるのが新潟芝2000mで行われる“信濃川特別”。全長が長く、日本海へと注ぐ信濃川。レースは新潟外回りコース特有の長い向正面をゆったりと進んでいく感じが絶妙にマッチする。これがダート1200mだったなら風情もへったくれも失われてしまう。

 

 

施行条件が変化していくのが仕方ないのは重々承知。けれども、どうして条件や施行時期が変更されると僕やファンが残念な気持ちになるかというと、レース名+施行時期、条件によって長年、培われてきたイメージ、季節感が変わってしまうからなのではないか。競馬ファンはみんなレース名を聞くと、いろんなものを感じ取りながら、それぞれ心象風景を浮かべ、描き、刻んでいるのである。そこにレース結果や当日の記憶が重なり、思い出となって積み重なっていく。

 

 

さて昇仙峡特別に話を戻す。ハンデ戦、フルゲート16頭。前日から雨が降り、軽いダートになりそうだが、差しタイプのソムリエを狙う。東京ダート2100mなら馬場不問で伸びてくるのが長所。この馬が軸に最適なのでは。一応、手広く流すが、ラヴェリータの仔ディサイド、ブリンカー着用で臨むグリューヴルムは相手として配当妙味十分。買い目は3連複としたが、2頭はワイドで押さえておいても面白い。

 

 

  買 い 目
単 勝
馬 連 ⑫-⑤⑭⑩②⑯(5点)
3連複(フォーメーション) ⑫-⑩⑭-②⑤⑩⑬⑭⑯(9点)

 

藤原 有貴

藤原 有貴

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